約 3,642,641 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1690.html
※汚いです!!お下品です!!スッカスカです!! こんにゃく 「うわぁ・・・ねーわ、これわ・・・」 便所で用を足しながら男は漏らす。男の尻からは茶色く染まった糸コンニャクがプルプルと震えていた。 「すき焼きなんか久しぶりに食ったからなぁ、普段ろくなもん食ってないからかね・・・・・んほおぉぉ!!!」 掴んだコンニャクを引き抜くと、男の口からはキモイ声が漏れた。 「あぁー、気色悪ぅ・・・何かまだケツに違和感あるわ・・・」 手を洗いながら愚痴る男はあることを思いつく。 そういやゆっくりって基本排泄しないけど、石や砂食うと消化できなくて餡子が砂利になるって聞いた事あったけか。 人間で消化できねーんだから、コンニャク食わせまくると甘いコンニャクになるんかね・・・。 ん?これってカロリー気にするくせに、アホみたいに食いまくるスイーツ(笑)相手に馬鹿売れじゃね?あれ、俺天才? 寝起きの脳は突拍子も無いことを思いつくから恐ろしい。男は一攫千金を夢見て実験を開始した。 「流石にゆっくりでも味気ないコンニャクは大量に食えんだろうからな。」 そういって男は前日のすき焼きの残り汁で甘辛く糸コンニャクを煮詰めていく。これに卵を落として、熱々の白飯にかけて食うのが男の ジャスティス!!だが、この世紀のゆっくりスイーツ(笑)計画の成功の暁には、すき焼きだって食べ放題!!目先の欲に捕らわれるな どは馬鹿のすることなのだ。そうして男は大量の煮込みコンニャクと、甘さを増すためのオレンジジュースを持って家を後にした。 「そこのけ、そこのけ、お馬が通る~・・・お、饅頭めっけ。ヘイ!ゆっくりしようぜベイベー?」 「ゆ!!ゆっくりしていってね!!」 あからさまに不審な様子の男に笑顔を返すれいむ。良い子は知らない人とやたら絡んじゃダメだぞ!! 「あのさ、最近お兄さん料理に凝っててさ。よければ試食してくれる人探してたんだけど食べてくれないかい?」 「ゆふふん!!れいむのしたは きびしいよ!!ゆっくり しんぎしてあげるから はやくよういしてね!!」 「へいへいどーも。じゃあ口開けてくり。」 「あーーー・・・・・っじゅじゅじゅじゅじゅううぅぅ!!!??」 あ、冷めてるかもと思ったけどやっぱ熱かったか。流石コンニャク、油断ならねぇな。 必死に吐き出そうとするれいむの口を押さえて、何とかたぎるコンニャクを飲み込ませる。 凶悪なコンニャクを腹に納めたことを確認すると手を離してやる、れいむはゴジラのように口から湯気を吹きだしている。 あー・・・ガキの頃の冬に寺子屋行く時にそんなんやってたっけか、そんな呑気な男と対照的にれいむは真っ赤になり限界も近い。 「みじゅ!!みじゅちょうだいいいぃぃぃ!!!!!!」 「あぁ、ジュースならあるぞ。」 そう言って用意していたオレンジジュースを注いでやる。 トポポポポポ・・・・・ごーく、ごーく・・・しあわせ~♪ 涙を流しながらそう言うれいむの顔は、見たこと無いほどの幸福感を纏っていた。あらウザい。 「ゆげっふぅ・・・いきなりひどいことする じじいはしねぇ!!!」 「落ち着いたと思ったらそれかい。本当にれいむは辛口なんだね。」 「ゆがああぁぁぁ!!!そういうもんだいじゃないいぃぃ!!!」 「残さず食っといてそこまで言うとは・・・お前は雄山先生か。」 フーフーと荒い息を吐く饅頭を軽くいなす。餡子脳なんてまじめに相手にするだけ損だってもんだ。 しばらくキーキャーと騒いでいたれいむであったが、ふと静かになったと思うと急にそわそわしはじめた。 「ゆぐぅ・・・なんだかムズムズしてきたよ・・・」 「パンツマンかおめーは。まぁ、あんだけ飲み食いすりゃ出るもんもあるわな。俺は気にせんからそこらで済ましちまえ。」 「ゆうぅ、いわれなくてもそうするよ!えっちなじじいはこっちみないでね!!」 そう言って近くにあった木に向かっていくれいむ。饅頭の羞恥心なんざ理解できんね、そんなことを思った矢先 「ち~い~♪ち~い~♪しあわっへあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」 「あぁん?どうしたよいったいい”っ!!??」 「れいむの!!れいむのあそこから なんがででる”うううぅぅー!!!」 男が目を向けると、そこには顎下から大量の糸コンニャクの束をブラブラさせるれいむの姿が!! 餡子汁で黒茶色く染まり、ねちゃねちゃと音と糸を引くそれはまるでトイレのあいつの生き写しである。 糸コンニャクは男の予想に反し、れいむの体に溶け込む事無く排泄口より尿と一緒に流れ出てきたのだ。 「いやあああああぁぁぁぁぁ!!!ごれぬいでえええええぇぇぇぇぇ!!!!!!」 「どわあああああぁぁぁぁ!!!??ちょ!!!おま!!?こっち来んなあぁぁっ!!!」 でゅるでゅると顎下から糸コンを垂らし、激しく汁を飛ばしながら体を揺さぶる姿はもはや18禁ものである。 「えーんがちょ!!えーんがちょ!!お前は森へ帰れ!!ゴーホーム!!!!!」 「ひどいっ!?なんでぞんなごどい”う”の”おおおぉぉぉぉ!!!!???」 「るせぇ!!去らんと言うなら人類のために即刻叩き潰したらぁぁ!!!」 「ゆうううぅぅぅぅ!!!ゆっくりできないいいいぃぃぃぃ!!!!!」 そう言い残すと、泣きながられいむは森へと帰っていった。その後にナメクジのごとく黒い糸を残して・・・。 「ふぅ・・・。まさかスイーツ(笑)で一儲けのはずがあんなクリーチャーを生み出してしまうとは・・・ 科学には危険がつき物なんだな・・・あな恐ろしや・・・。」 そう言うと男は力なく歩き出した。素直にすき焼き卵丼食ってりゃ良かったよ!!ちくしょう!!! 一方れいむは・・・ 「ぎゃあああああああああぁぁぁぁ!!!!!ごっちごないでえええええぇぇぇぇ!!!!!」 「ぎもい!!!おもにかおがぎもいいいぃぃぃ!!!」 「ゆ”わ”あ”あ”ああああぁぁぁ!!!!!だれだどっでよ”お”お”おおおおぉぉぉぉぉ!!!!!」 どうにかコンニャクを抜いてもらおうとするも、仲間のゆっくりは気味悪がって皆逃げ出してしまう。 かといって口の下など咥えられるはずもなく、自分の力ではどうすることも出来ない。 れいむは一人、孤独にコンニャクを揺すり続けるのであった。 終われ 作者・ムクドリ( ゚д゚ )の人
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3621.html
比較的街に近い、さほど高くもない山の中、一人の男が息を潜めて標的のゆっくりに近づいてゆく。 彼の視線の先にいるゆっくりはごく平凡なゆっくりれいむの子どもで、陽気に中てられたのか無防備な寝顔を晒していた。 「ゆぅ~・・・ゆぅ~・・・」 安らかな寝息を立てる子れいむと男の距離は10m程度。 彼はゆったりとした動作で手にした筒を口元に持って行き、思いきり息を吹きかけた。 瞬間、筒の中に収まっていた小さな矢が子れいむめがけて飛んでいき、下あごの辺りに刺さった。 「ゆびゅ!?」 痛みで目を覚ました子れいむだが、ゆっくりの体の構造上自力で深々と刺さった矢を抜くことは出来ない。 それでも、体を捩ったり、近くの石に矢をぶつけたりと試行錯誤するが、やはり徒労に終わってしまう。 それどころか体内で矢の先端が動き、餡子を引っ掻き回したために余計な痛みを味わう羽目になった。 「ゆぐ・・・いぢゃいぃ、いぢゃいよぉ・・・」 しかし、泣き声がゆっくりにしては妙に小さい。 本来なら小さな体を目いっぱい使って信じられない大声で泣きじゃくるはずなのに。 子れいむはすすり泣く、といった表現が相応しい控えめな声で泣いている。 「ゆえーん、ゆえー・・・ゆぎっ」 どうやら、泣くだけでも餡子や矢が動いてしまい激痛が走るらしい。 痛みを耐え切れずぽろぽろと涙を流すその表情が時々苦痛によって歪んでいた。 「ゆっぐ・・・もうやだ、おうちかえる」 しばらく泣きじゃくっていた子れいむはそう叫びながら巣に戻るために飛び跳ねた。 そして、着地した瞬間に衝撃で矢が動き、また苦痛に顔を歪めた。 もちろん、矢は刺さった後に飛び出す特殊な返しのおかげで抜けることなく刺さったまま。 「ゆ゛っ・・・ゆっぐちしたいよー・・・」 結局、子れいむは跳ねて移動することを諦め、ゆっくりと地べたを這いずって巣へと戻っていった。 「おかーしゃあん・・・いぢゃ、いぢゃいよぉ!」 「おちびちゃん!ゆっくりだよ、ゆっくりしてね!?」 「ゆっぎぢできないよぉ!とって!はやくとってー!」 数時間後、幸いにも日が暮れる前に巣に戻った子れいむは母れいむに矢を取ってもらおうとしていた。 しかし、母れいむが矢を少し動かすだけで激痛が走ってしまい、彼女は大泣きしてしまう。 そのせいで子どもに甘い母れいむは娘が痛がるのに無理に引き抜くことが出来ず、右往左往。 「おがーぢゃん!どっぢぇ!はやぎゅどっぢぇー!?」 「ゆぅ・・・おにぇーちゃん!ゆっくち、ゆっくちだよ!」 「ゆっくち!ゆっきゅちちていっちぇね!」 「ゆっくりぢでいっでね、ゆぎぃ!?」 泣きじゃくる子れいむの周りで母れいむと一緒に右往左往しているのは妹のれいむとまりさ。 当然、彼女達に何かが出来るはずもなく、子れいむにつられて泣き出してしまった。 「ゆぅ・・・わがらないよぉ!れいぶ、ゆっぐぢでぎないよおぉぉ!?」 そればかりか、とうとう母れいむまで泣き出してしまった。 慰めるものもおらず、ただひたすら泣きじゃくるれいむ一家。 一家の大黒柱のまりさが帰ってきたとき、彼女達はようやく泣き止んだ。 「ゆゆっ!ゆっくりりかいしたよ!まりさがぬいてあげるね!」 事情を聞いたまりさの動作は素早かった。 すぐさま子れいむに刺さった矢の露出している息を受ける部分を咥えると思いっきり引っ張った。 「ゆぎゅぅぅぅうぅううぅぅう・・・!?」 当然、返しに阻まれて簡単には抜けず、子れいむは尋常でない痛みのせいで悲鳴をあげることすら出来ない。 ただ歯を食いしばりながら大量の涙で水溜りを作るばかり。 しかし、そんな地獄の苦しみも永遠に続くはずがなく、数十秒後には解放された。 「ゆっ!」 「ゆ゛ぐぅ!?」 まりさが引き抜いた矢には返しが4つ、ちょうど十字に見えるように付いている。 それはつまり、それが子れいむの体から引き抜かれたことを意味していた。 「ゆ゛っ・・・!ゆ゛っゆ゛っ・・・!?」 大きな口を両断され、底部をべろんとめくられた子れいむはまるで口が3つあるように見える。 その傷はあまりに大きく、そしてあまりに深かった。成体ならまだしも、子どもにとっては確実に致命傷。 現に傷口から餡子を撒き散らした子れいむは白目を剥いて、割れた口から危険信号といわれる「ゆ゛っ」という嗚咽を漏らしていた。 「ゆゆっ!おちびぢゃん!ゆっぐぢ、ゆっぐぢぃー!」 「おにぇーちゃああん、ゆっきゅちー!ゆっきゅちー!」 「まりさのおぢびぢゃん!ゆっぐぢぢぢゃだべだよおおおお!ゆっぐぢー! 「もっぢょ・・・ゆっくちちたかったよ・・・」 異常に気付いた両親は必死に子れいむを励まして、傷口を舐めたが何の意味もなさず、子れいむは息絶えた。 「れ、れいぶのおぢびぢゃんがああああああああああ!?」 「ゆえええええん!おぢびぢゃあああああああああん!?」 悲嘆に暮れるれいむとまりさ。 しかし、彼女達にはゆっくり絶望する暇すら与えられない。 「ゆき゛ゅ!?」「い゛っ!?」 短く悲鳴を上げたのは姉を失い、母親同様に悲しんでいた赤れいむと赤まりさ。 赤れいむののこめかみと赤まりさの後頭部には先ほど子れいむの命を奪ったあの矢が突き刺さっていた。 ---あとがき--- ありそうであんまりなかった矢ゆっくり。 文字通り矢が刺さったままになっているゆっくりです。 動くと激痛、抜くと死ぬ、放っておくと狩りなんてまず出来ない。 こんな有様の赤ゆっくり2匹を抱えて生きていくこの一家の行く末は・・・ たいちょさんが書いてくれるらしいです( byゆっくりボールマン
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1186.html
人間じゃない生き物が主人公です。 そいつの独白とかはありませんが、それでも難点があるでしょう。 「ハチにそんな知能あるのかよwwww」とか「成長はええwwwwww」とか「毒は?wwww」とかですね……。 気になる方は多いと思われます。若干胸を悪くするような描写もあります。 また昆虫嫌いの方にはお勧めいたしません。それでもよろしければ、 色々と見逃しつつお楽しみください。 そのハチは困惑していた。そろそろ産卵しようと決めていたが、 未来の子供達のための、あたたかな寝床を見つけあぐねていたのだ。 ようやくしつこい雨があがって、涼やかな秋の風が吹き始めたため、 『彼女』はようやく、ねぐらを抜け出したのだった。 幻想郷の森にも、多様なハチが生息している。 大きなクマンバチから、猛毒を持つスズメバチまで。 一般にハチの巣というと、見慣れたあの形を思い起こすだろう。 人家や、樹木にぶら下がるようにしてある、球形のアレである。 しかし、このハチの場合は少し違っていた。 壮大な巣を地道につくりあげていくのではなく、 自らより弱い生き物をとらえ、毒を注射し、そこに産卵するのだ。 犠牲者はすなわち、幼虫達の寝床であり、食料でもあるのだった。 神経毒によって麻痺した獲物は、ハチの住処に引き摺りこまれ、 じわじわと、生殺しにされるというわけである。 体長2cmほどの小さなハチではあったが、捕食者としての能力には、 並外れたものがあると言ってよいだろう。 そして、そのハチ――ジガバチは、どこからともなく漏れ聞こえてくる、 ハチにとっても「間抜け」に思われる、珍妙なリズムを感じ取った。 「ゆっゆっゆ~♪ゆっゆゆ ゆっゆ ゆっゆ~♪」 「「「わぁおかあさん、おうたがじょうず!!!」」」 それはどうやら、巷で噂の「ゆっくり」の家族であるらしい。 『彼女』はたぐるようにして、いびつな調べの発生源へと向ってゆく。 あくまで静かなその様子は、まるでステルス戦闘機のようである。 「ゆっ!そろそろおゆうはんのじかんだね! ゆっくりごはんにしようね!!」 「「「ゆっ! おゆうはん!おゆうはん!」」」 『彼女』がたどりついたのは、大樹の根元にかまえられた、ゆっくり一家のねぐらである。 遠巻きに、一家団欒の様子をながめ、家族構成を調べる。 親れいむとまりさが一匹ずつ、子れいむとまりさがそれぞれ三匹ずつ。 計八匹の、中規模のゆっくり家族であることがわかる。 「きょうのごはんは そとにころがってた むしさんだよ! まるまるふとっておいしそうだね! ゆっくりあじわってね!!」 「「「ゆ~っ!おいしそう!!!」」」 「うっめ!これメッチャうっめ!」 「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせ~~~!!」 ゆっくりたちの晩餐がはじまる。あたりかまわず、食いかすをまき散らし、げっぷを連発。 小さな子供たちはまだしも、親である二匹まで、この有様である。しかし。 何より『彼女』の神経を逆撫でしたのは、昆虫にとってもクズに等しい「ゆっくり」どもに、 『彼女』の眷属たる、ハチや、たっぷりミツを湛えたミツアリたちが、既に絶命しているとは言え、 むさぼり食われ、はずかしめられているという事実であった。 にわかに『彼女』の心の中に、「こいつらに産み付ければ一石二鳥」という名案が浮かぶ。 普段狙いをつける動物よりも、その図体は何倍も大きいというリスクこそあったが、 連中は何より、理想的な栄養源たる、餡子のかたまりなのである。 動きは極めて鈍く、昆虫に対する警戒心も果てしなく薄い。思考力も乏しい。 むしろ、いつもより「ゆっくりとした」狩りになるのではないか。 『彼女』は、見苦しい食事を続ける一家の巣穴へ、ふわりと舞い込んでいった。 「ゆっ!? おかあさん、はちさんがはいってきたよ!!」 「ゆゆゆっ、ほんとう!こんなおそくに、まよっちゃったのかな?」 「はちさん、ゆっくりしていってね!!」 『彼女』の侵入に気付いた子まりさが、驚きの叫び声をあげる。 しかしながら、そこはゆっくりブレインである。まずはお決まりの文句をぶつけた。 「ゆぅ~っ、おうちをまちがえてるね!!」 暢気なゆっくりたちは、どうやら揃って満腹したようで、『彼女』を捕らえるつもりはないらしい。 むしろ、一人合点して、心配する素振りをさえ見せ始める。 「はちさん、こんやはまりさたちのおうちでゆっくりしてもいいんだぜ!」 「ゆっ、そうだね!ここはれいむたちのじまんのおうちだからね!!」 「「ゆっ!おきゃくさん!まりさたちのおうちにゆっくりとまっていってね!!」」 一日精一杯ゆっくりして、あたたかい巣に帰り、腹もふくれ、すっかり安心しきっているのだろう。 連中の言葉でいえば、まさしく「ゆっくりしている」状態だった。この状況を『彼女』は冷静に分析する。 「油断しきっているな」と。 「ゆっ、そろそろねるじかんだね!こどもたちはゆっくりおへやにもどってね!」 「ゆ~~っ、もっとはちさんとあそびたいよ!!」 だだをこねる子ゆっくりたち。しかし、遊び疲れた様子で、渋々自室へかえってゆく。 部屋といっても、扉などない、わずかなくぼみに過ぎないものではあった。 「ゆぅぅ~っ、すりすり♪れいむのほっぺはあったかいね!!とてもゆっくりできるよ!!」 「まりさだってとってもゆっくりしてるよ!!いっしょにゆっくりできるね!!」 そんな、あたたかいお部屋のなかで、ほっぺたをすり合わせ、今日一日の楽しかったできごとを反芻する。 こうしたスキンシップや回想も、ゆっくりたちにとって重要な作業なのである。 次第に夜はふけてゆき、まどろみ始めるゆっくり一家。 空高くにきらめく星たちが、一層輝きを増す頃、一家は完全なるノンレム睡眠のさなかにあった。 そして、狩人の時間が代わりに訪れる。積まれた枯れ枝の陰に息を潜めていた『彼女』が、静かに舞い上がる。 翌朝。小鳥たちの騒ぐ声で、いつものように、一番最初に目覚めたのは、母れいむだった。 数日前の悪天候もどこへやら、外はすっかり、爽やかな秋のムードに包まれているようだ。 ――だが。同時に母れいむは、自らの後頭部(?)に、言いようのない異物感をも感じていた。 「ゆっ!みんな、ゆっくりおきてね!きょうもはれたから、ぴくにっくにいくよ!!」 「…ゆぅ~っ」 「…ゆっ!ぴくにっく!」 「ゆゆっ、まだゆっくりねてたいよ…」 奇妙な感覚を忘れ去ろうとするかのように、母れいむは夫と子供たちを起こしにかかる。 その反応は様々だったが、「ぴくにっく」という、とてもゆっくりした単語を耳にし、むくり、むくりと起きはじめる。 母れいむが、夢心地の子供たちを引率し、おうちの外に連れ出していく。 しかし、「おへや」の隅にむこうを向いて寝転がったまま、ぴくりとも動かない、末っ子れいむに気付く。 「ゆっ?れいむ、どうしたの?ゆっくりおきてね!おいていっちゃうよ!!」 親まりさの呼び掛けにも、微動だにせず、眠りこける子れいむ。その後も、親の呼び掛けは続いたが、 一向に目覚める気配がない。痺れを切らせた親まりさが、子れいむに近付き、リボンをぐいぐいとひっぱり始めた。 「ふぇいふ!ふゃっふゃひょほひはいほほいへふほ!(れいむ!さっさとおきないとおいてくよ!) 親まりさが子れいむのリボンを引っ張った為、自然、ぐるりと体の向きが入れ替わる。 しあわせな夢を見て、実にゆっくりとした表情で眠っているのであろう。 いくばくかの微笑みを湛えて、わが子の安らかな寝顔を想像していた親まりさ。――しかし。 「れいむ、はやくおきな―――ゆ゛っっ゛!?れいむ゛?れ゛いぶっっ!??」 ごろん、と、力なく転がり、こちらを向いた子れいむの表情は、「安らかさ」とはかけ離れたものだった。 白目をむき、その目を見開き、歯茎をむきだしにしつつ、歯を食いしばっている。 よく見れば、その歯と歯のすきまからは、餡子色をした泡をさえ吹き出し、にじませているではないか。 いくら知能が低く、状況を認識・把握する能力を欠いたゆっくりでさえ、この、常識外れの苦しみを味わい尽くし、 地獄の大鍋の鍋底をさえ舐め尽したとでもいうような、苦悶の表情をうかべるわが子の様子からは、 異変を感じ取らざるを得なかった。 「でい゛ぶ!!!でい゛ぶぅぅぅぅっ゛!!!どぼぢだの゛おぉぉぉおっっっ゛!!!べんじじでよ゛ぼぉぉぉ゛っっ゛!!」 巣穴の奥からの、けたたましい悲鳴に驚いたのは、ピクニックの準備をすませ、 おうちの前で、ゆっくりと母と姉妹を待っていた、残りのゆっくり家族たちだった。 「ゆっ!?おかあさんのこえだよ!!」 「ゆぅっ、ふつうのこえじゃないよ!!なにかあったの!?」 にわかに、騒ぎ始める子ゆっくりたち。それを制する母れいむ。 「ゆっ、みんな、おかあさんはなかのようすをみてくるよ!おうちのいりぐちで、ゆっくりじっとしててね!!」 「「「ゆっくりみてきてね!!!」」」 いったい、何があったというのだろう。まりさは普段、とても温厚で、声を荒げたことなど一度もなかった。 「これからもずっと、ゆっくりとして生きていきたい」という思いに、影を落とすような不安を振り払うかのように、 母れいむは懸命に跳ね飛び、大きな、立派なおうちの奥、こどもべやを目指して駆けた。 そこで繰り広げられていたのは、想像を絶する惨状だった。 大切な、大切な子供たちの、ちょっと手狭で、寄り集まってゆっくりするには最高のおへやのなかでは、 同じくらい大切な、配偶者のまりさが、見たこともない泣き顔で、喉も裂けよと言わんばかりの声を張り上げ、 わんわん泣いていた。そのかたわらに転がっていたのは、すっかり冷たくなった、わが子の亡き骸であった。 見れば、尋常ではない表情を浮かべているではないか。急速に、母れいむのゆっくりブレインに、 「泣きわめきたい」という衝動がわきあがってくるが、家族のためを思い、必死にそれを制する。 「ばり゛ざ!!どう゛じだの゛!どう゛じでれい゛むのこどもがじんじゃったの!!!ゆ゛っぐり゛せつめ゛いじでね!!!」 「ゆっ…ゆ゛っ…ば…ばがら゛な゛びよおお゛ぉほぉぉっ!!!!い゛づまでもねてるから゛、ゆっぐりおごじだだげなぼびぃぃいっ!!!」 駄目だ、とても会話ができる状況ではない。母れいむは、こみ上げる涙に潤んだ瞳で、わが子を見つめる。 つい昨日までは、みんなで仲良く飛び跳ねて、とてもゆっくりと暮らしていたはずだったのに。どうして。どうして。 母れいむの頭のなかにぎっしり詰まった餡子の分だけ、この末っ子との思い出も詰まっている。 ゆっくりという種族は、記憶力が乏しいとは言え、家族間の絆は、極めて強固なのである。 母れいむの餡子脳が、楽しかった思い出を求めて、ぐるぐると回り始める。どうして。どうして…! 「ゆ゛うぅ゛っ……!!…………ゆ゛っ??」 泣きわめいていた母まりさが、しゃくり上げると同時に、ぴたりと泣き止んだ。死んでしまったとばかり思っていた、 子れいむの体が、ぴくりぴくり、とうごめきだしたからである。母れいむのほうも、空想に耽るのをやめて、 わが子に駆け寄った。 「れいむ!れいむ!!まだいきてたのね゛!!!よがっだ!!!」 「よ゛がっだあああぁぁあぁ!!でい゛ぶううっっ゛っ!!!」 助かった。子れいむは助かったんだ。二匹の心やさしい親ゆっくりは、ない胸を撫で下ろしたい気持だった。ところが、である。 ぴくぴくと、子れいむは、確かに動いているようである。しかし、おかしいのは、浮かべた苦しみの表情にまるで変化がなく、 自発的に「動いている」というよりは、むしろ誰かに「動かされている」という感じなのだ。訝しげな両親。 「ゆぅぅっ…れいむ、どうしちゃったの……」 もっと近くで、と母まりさが子れいむに近づいた、その時。母まりさは、わが子の皮膚の下でうごめく「何か」を見て取った。 「ゆ゛っ゛っっ!!?」 「ど、どうしたの、まりさ!!!ゆっくりれいむにもみせてね!!」 母れいむが飛び跳ねて、近寄り、うごめく「何か」凝視する。それは―― まさしく、子れいむの中に詰まった、餡子をむさぼるっていた。しきりに、もぞもぞと動いていた。 「ゆっぎゃぎゃああああああ゛あ゛あ゛ああああああああああああ゛ああああ゛!!?」 奇声ともいえる、珍奇な悲鳴を、大音声をあげる両親の目の前で、子れいむは何かに「食われて」いた。 それがいる部分の皮膚が大きく盛り上がって、そこから、音がしそうなほどの勢いで、ベコン、ベコンと、 愛しい娘の餡子が吸い取られ、むさぼられていた。丸々と肥えて、元気なゆっくりに育ちつつあった愛娘は、 見る見るうちに、皮とリボンと、つやのない髪を残して、その存在を消し去られてしまった。 「でい゛ぶの゛ごどぼ!!!!だびじな゛ごども゛があ゛あ゛ああああ゛あ!!がら゛っぼに゛な゛っじゃっだあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「でい゛ぶ!でびぶぶぶっっぽおおおお゛おお゛がががあががががが!!!」 堰を切ったように、両親の目から涙があふれ出した。さながら滝のようである。こどもべやをマイナスイオンが満たしてゆく。 「ゆ゛っぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!でびぶぼごどぼ!!!でびぶのあ゛がじゃ゛ん゛!!!」 「ばびざぼごどぼ!!!!ゆ゛がががああがががが!!!!どぼじでええええぇぇえ!!!」 泣き叫ぶゆっくりたちを尻目に、成果を見届けた『彼女』は子供部屋を後にする。 そう、『彼女』は、油断しきったゆっくりたちが爆睡していた真夜中に、一匹一匹、ゆっくりと、麻酔を注射し、産卵していったのだ。 そうした卵は、遅かれ早かれ、数日と経たぬうち、孵化して、中から獲物を食い破ってゆくのである。 今回は、一晩で、一匹だけが犠牲となった。若干のタイムラグは、致し方ない。――そうこうしているうちに。 「おかあさんたちおそいね!ゆっくりしすぎだよ!!」 「ほんとだね!!まりさたちまちくたびれちゃったよ!!」 「…ゆぅっ…ゆぅっ……」 「おうちのいりぐち」で、待ちぼうけを食らっていた子供たち。中には、退屈してしまい、先刻の夢の中へ舞い戻っているものもある。 そんな子ゆっくりたちにも、むろん、分け隔てなく、卵は産み付けられているわけである。現在進行形で、卵は孵化しつつあるのだ。 「おうたでもうたおうね!!!」 「ゆっくりうたおう!!」 「「「ゆ~ゆ~ゆ~♪ゆっゆ~ゆっゆゆっゆ♪」」」 「ゆ~ゆ~……ゆごぺっ!!?」 突如、一匹の子まりさが、ゆっくりの生命にも等しい餡子を、もりもりと吐き戻しはじめた。顔面蒼白、餡子色の涙を流して。 「ゆっ!?お゛ねえぢゃん、あ゛んごはいじぢゃだめ゛えええ゛ぇぇ゛っ゛!!!!」 「ゆぅぅっ!?どうぢだの゛!!!!!????」 「ゆ゛ぎっ!!ごわい゛よ゛おぉぉおおっ゛!!!!」 泣き叫ぶ姉妹をよそに、子まりさは痙攣しながら餡子を吐き出し続ける。僅かだった体内の異物感が、ある瞬間を境目に、 爆発的に膨れ上がる、おぞましい感覚。猛スピードで、体内の餡子を食い荒らされて、ものの数分で、子まりさは息絶えた。 「ゆ゛あ゛っ゛!!ぼね゛い゛ぢゃん゛がじんじゃっだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」 「ゆぐぐっ゛!!!ごわ゛いごわ゛いごわ゛いごわ゛いいいい゛いいい゛!!!」 当然のように姉妹たちは泣き叫ぶが、既に、それぞれの体にも、致命的な変化が起こり始めていた。 「ゆ゛ぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!ぼね゛え゛ぢゃ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!…ゆ゛!!ぶっ゛!???」 「ゆぎゃぴゆぴぃ゛ぃゅ゛ぃぃ゛!!!!!ぎゃ゛い゛い゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!…ゆっく ぶびびるっ!!!!??」 「ゆ゛ぴっ!?ぶべるびばぼごぺっっっっっ!!!!!!ぶり゛ゅりゃ゛っ゛!!!!」 「おうちのいりぐち」は、もはや阿鼻地獄、叫喚地獄の様相を呈していた。子ゆっくりたちは皆、餡子を噴き出して、 滝のような涙を流し、思い思いに泣き叫び、両親の名前を呼び続けた。無慈悲に、ジガバチの幼虫たちが、 子ゆっくりたちを食べ尽くし、いりぐちは静まり返っていた。 「ゆ゛っ゛…ゆ゛っ゛…ゆ゛…お゛があ゛ざん、でい゛ぶを゛ゆ゛っぐり゛だずげで…!!!」 虫の息の子れいむが、両親のいるはずの、こどもべやへと這いずっていた。 どうやら、体内の幼虫の数が少なく、致命傷には至っていない様子である。その懸命さは、ゆっくりにあるまじきものだった。 こどもべやについたら、おかあさんたちに、きもちわるい虫を取って貰おう。 そして、おいしいごはんを沢山もらって、いっぱいほおずりをしてもらって、傷がなおるまで、 ずっとずっと、ずっとゆっくりしていよう。 子れいむの餡子脳の奥に、母と言う名の希望の光が燃えていた。 その輝きを原動力に、満身創痍で、ボロ雑巾のような体で這いずってゆく。 おへやの直前の角を曲がった、子れいむの目に飛び込んできた光景は―― 餡子脳が凍りつく、恐ろしいものを見たかのような、驚愕の表情を浮かべた、姉れいむの残骸と、 「ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!……」と、餡子のつまった頭部をむき出しにし、 うわごとのように、意味をなさない言葉を繰り返し続ける、母まりさの姿。 床には、餡子の海が広がっており、その中央には、既に絶命し、苦痛に歪んだ顔をした、母れいむの死骸が転がっていた。 あまりの惨状に、言葉を失った子れいむ。 小刻みに震え、白目を剥いてうわ言を繰り返す、母まりさの頭頂部から、すぽん、と音を立てて、丸々と肥えた、 『彼女』のいとし子が、勢いよく顔をだした。 ある意味滑稽なその音は、絶望の淵にいた子れいむを一押しして、地獄の底へと転げ落ちさせるのには、十分すぎるものだった。 母まりさのうわ言が断絶し、完全な沈黙が、幸福だったゆっくり一家の「おうち」の支配者になり代わる。 『彼女』は満足げな羽音を立てて、最良の繁殖法を見出したことを、喜ばしく思った。 若干、ゆっくりどものせりふが少なかったと後悔しています。 至らないことばかりで、申し訳ありません。 お読みいただいて、ありがとうございました。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/796.html
※他作者様の設定を使わせていただいております。 ※下品な表現がありますので、それが嫌な方は今すぐに回れ右してください。そう、今すぐに、です。 ゆちゅりーのゆっくりアイス 暑い。 とにかく暑い。 今年の夏は例年以上に暑く、ここ毎日最高気温を更新していた。 そんな中、俺は冷房を28度に設定した部屋の中で、ゆっくりと「ゆっくり宇治金時」を食していた。 うん、今流行のクールビズってやつだね。電気代も高くなっているそうだし、一人身はちょっとお財布の紐を硬くしておきたいのさ。 といっても、我が家の電気は全て「ゆっくり回し車」で発電しているから問題ナッシングネスなんだけどね。苦労するのはゆっくりだけだし。 「んまーい♪」 絶望と恐怖で凍りついた表情を張り付かせたままの、ソフトボールくらいの大きさのゆっくりれいむの頭頂部を外し、しゃくしゃくと気持ちの よい音をさせながら、凍った抹茶餡を崩して口に運ぶ。さらりとした甘さの抹茶餡が溶けながらのどを滑り落ちていく。 ゆっくりれいむはまだ息があるのか、「ゆ”…ゆ”…」とか細い声を上げながら、命の源が少しずつ少しずつ削り取られていく恐怖におびえていた。 「流石自家養殖の新鮮なゆっくりれいむは味が違うねー」 このゆっくりれいむは、我が家および公営スキー場の雑草処理係の内の1匹として、つい1週間前までは元気に飛び跳ねていたのである。 雑草だけを純粋に食べるよう調教されたゆっくりの餡子は、通常の粒餡から、小豆を残したまま濃い緑色をした抹茶餡へと変化する。 餌によってゆっくりの中身が変化することは知られているが、まだまだ未解明な部分が多かった。ある地方で捕獲されたドス・まりさの中身は、 濃い黄金色をした、濃厚な栗餡に変化していたという報告が出ているし、とある家庭で飼われていたゆっくりれいむの中身は、鮮やかな紫色を した紫芋餡へと変化していたという。 もともと謎の多いナマモノであるゆっくり。突然出現したこれが、人家や農作物に被害をもたらし害獣認定されてから3年。 その3年で、さまざまな研究が行われて、ゆっくりの生態などが解明されてきたが、まだ未知の領域が残っているのである。 うん、ロマンに満ち溢れているナマモノだね、ゆっくり。おいしいしね。ウザイけど。 「ゆっくりれいむとゆっくりまりさは餡子が変化するんだけど…そのほかの通常種はどうなんだろ」 すっかり中身のなくなったゆっくりれいむの皮を飲み込むと、俺はそう呟いた。 「たとえば、ゆっくりぱちゅり。あれの中身は生クリームなんだけど…他のに変化するのかな。たとえばイチゴ味とか。よし、試してみるか」 そう思い立ったら吉日。 俺は部屋を飛び出し、炎天下の町へと繰り出していった。 1時間後。 いろいろと買い込んできた俺は、慣れた手つきでゆっくり専用拷問部屋の中に機材をセットした。 今回の犠牲者…もとい、犠牲ゆっくりになっていただくのは、つい昨日捕獲されたばかりの野生のゆっくりぱちゅり3匹。 大きさはちょうどハンドボールくらいで、成体になる1歩手前だろうか。 加工所で購入してきた、3匹のゆっくりぱちゅり、通称ゆちゅりーをわが社の新商品「ちょうきょうくんG」に、起こさないように顔をを上向きにして入れる。 このクソ暑い中でも目を覚まさないなんて、加工所の仮死状態維持システムは凄いね。 そして、DVDプレイヤーから伸びた音声出力コードをドルビーサラウンド5.1チャンネルアンプを介してから、ちょうきょうくんG下部にある音声入力端子につなげる。 「うし、これで準備完了ーっと。でわでわ逝きますかー」 微妙なニュアンスを含んだ一言を呟き、俺は魔法の言葉を大声で叫ぶ。 それは、愛しのお姫様を目覚めさせる魔法の言葉。それは、悲劇のヒロインを絶望のどん底に陥れる呪いの魔法。 「ゆっくりしていってね!!!!!!!」 「「「ゆっ…ゆっくりしちぇいってね!」」」 そういうと、ほぼ同時に3びきのゆちゅりーが目を覚まして言った。 「おじさん、ここはぱちゅりたちのゆっくりぷれいすにするわ」 「わかったらゆっくりでていってね」 「ごはんとごほんをゆっくりとはやくよういしてね」 うんテンプレどおりっ!ははは、何も知らないって無知だね。といっても、生クリーム脳じゃ理解できないんだろうけど。 知能が高いと言われているゆちゅりー。でも、それは他のゆっくりと比べてであって、やっぱりゆっくりでした!ごめんなさいっ! 「透明な箱に入って何言ってるのかなベイビー?ここはお兄さんの家で、君たちはこれからお兄さんの実験につきあってもらうんだよ。ユーアンダスタン?」 これから始まるであろう惨劇を想像してぞくぞくする俺。やべぇ、少しおっきしてきた。 俺、もしかしてドSのHENTAIさん?いや、違うっ!紳士という名のッッッHENTAIなのだッッッッッ!!! 「なにいってるのおじさん?ばかなの?しぬの?」 「はやくごはんとごほんもってきてよね」 「さっさとゆっくりでていってね。ここはゆちゅりーのゆっくりぷれいすにするんだから」 人を小ばかにしたようなこの言い草。自分が生態系の最底辺に位置する完全被捕食生物であることを理解していないみたいだね! よし、ではこれからそれを思う存分思い知らせてあげよう! 「うん、また、なんだ。この映像は僕のおごりさ。でも、これを見たときに、君たちは確かなゆっくりを感じることができると思う」 ニコニコしながらそういいつつ、俺は傍らにあった液晶ディスプレイをゆちゅりーたちの目の前に設置し、スイッチを入れる。 と同時に、ちょうきょうくんGのふたを閉めて、南京錠できっちり鍵を閉める。 それと同時に、ある映像が流れ始めた。 主演はもちろん、この俺。 俺が、大小さまざまなゆっくりれいむやゆっくりまりさ達を、惨殺し、喰らい、拷問している映像だ。 今年の春に、社食に現れたゆっくり一家にキレた俺が、ついつい暴走したことがあった。そのときの隠し撮り映像(撮影:同僚A)である。 今では、加工所でゆっくりの仕上げに使われているという。 くそう、楽しみにしていた特盛ダブルカツカレーとイチゴの洗面器パフェ台無しにしやがって。ちょっとむかついてきた。 画面の中のゆっくりは、あるものは後頭部から喰らわれ、あるものは核ごと手刀で撃ち貫かれ、あるものは正拳突きで核を引き抜かれ、あるものは左右5つの 穴から餡子を噴出しながら、のたうちまわっている。おまけには生き赤ゆっくりの焼き饅頭だぜフゥハハハー。 まさに血しぶきならぬ餡子しぶき飛び散るスプラッタ映像。心臓の悪い人やお子さんは見ちゃいけないぞ!お兄さんとの約束だ! でも、その音は外部には聞こえてこない。静かなものだ。だがしかーし、箱内部のゆちゅりー達にはその音が、ゆっくり達の命乞いや断末魔の叫び声と、俺の狂った 笑い声が生々しく聞こえているはずだ。その証拠に、ゆちゅりー達はひくひくと痙攣しながら体中の穴という穴から謎の液体を噴出している。 このちょうきょうくんGは、優れた防音性を持ちながらもゆっくりを痛めつけないように優れた環境維持性能を持っている。 その上、内部に直接音声を流すことによって、ゆっくりたちに確実な恐怖を与えることができるのだ。 うむ、そろそろ頃合かな。 俺はDVDの再生を止め、ふたを開ける。 そして、ひくひくと痙攣しているゆちゅりーに声をかける。 「おーい、生きてるかー?」 「ゆ”…ゆ”…あ”か”ち”ゃんた”べないでぇ…」 「い”や”…い”や”…こ”な”い”でね”ぇえ”え”えっ!!」 「ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”」 「生きてるな。簡単に死んでくれたら困るんでなー」 そう言いつつ、今度はゆちゅりーの口をこじ開けて中に管を挿入する。 管の先には、2リットルのペットボトルの中にイチゴ牛乳を入れたものがつながっていた。それを3匹に1つずつつなげ、口の皮をガムテープで寄せて固定する。 「さて、あまーいイチゴ牛乳ですよー。たくさんあるからゆっくり全部飲んでね!!!」 そういうと、管をはさんでいた洗濯ばさみを取り去る。管を伝って勢いよくイチゴ牛乳がゆちゅりー達の中に流れ込み、その衝撃で飛びかけていたゆちゅりー達の意識が 戻ってきた。 「「「ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”」」」 目を見開き、恨めしそうに俺を見るゆちゅりー達。 「うんうんそうかそうかー。おいしいかー。おにいさんうれしいなー」 見事なまでの棒読みで相槌を打つ。 すると見る見るうちにゆちゅりーの体が膨らんでいく。2リットルのイチゴ牛乳が全て入り終わるころには、ゆちゅりー達の体はもともとよりふた周りくらい膨らんでいた。 すげえ、全部入っちゃったよ。つーか、ちょうきょうくんGにみっちり詰まってやがる。 デジカメで写真を撮り、ついでにガムテープをはがして管を抜いてやる。 「ゆ”っ…ゆ”っ…ひ”どい”よひ”どい”よ”お”おぉおぉぉっ!!」 「こ”のし”し”い”、ゆ”っく”りし”でえ”ぇぇぇぇぇっ!」 「asawsedryguhnjiko lp +*!!!!!」 憤怒と憎悪の形相で、俺をにらみつけるゆっくり達。しかし、徐々にその体が赤らんできた。心なしか、そわそわしているようにも見える。 「どうしたのかなー?もしかして、出ちゃうのぉー?」 この上なく棒読みで、ニヤニヤした笑みを浮かべながら聞く俺。しかし、ゆちゅりー達は、そんな余裕はない様子だった。 よく見ると、あごの下にあたる部分に、黒い穴が開き始めていた。 あー、こりゃすぐポロロッカ状態になりそうだな。 ゆっくりは、基本的に排泄行為を行わない。口に入れたものはほとんど全てが内臓器官で消化される。 しかし、何らかの理由で、1回に内蔵で処理しきれないほどの水分を摂取してしまった場合、体内の餡子が解け出てしまうのを防ぐために、体の一部を変形させて一時的に 排水を行うことができる。 その際には、人間でいう下顎周辺に新たに排泄口ができ、そこから排水を行う。そして、排水が終了すると同時に閉じるのである。 俺は、そこに手早くシリコン製のチューブを体の奥まで差し込んだ。そして、反対側のチューブを口の奥まで差し込み、舌の上にガムテープで固定する。 「「「い”だあ”あ”あ”あ”いいい”ぃぃぃっ!!!!!!!!ぼじざんな”に”ずるのぉぉぉぉ!!!」」」 「ごめん、手が滑った。それよりいいのかい?おしっこ出ちゃいそうなんでしょ?すっきりしたいんでしょ?お兄さんのことは気にしないで、すっきりしたら?」 「ゆっ!?」 「このままじゃすっきりできないでしょ?」 「ゆっゆっ!そうだったね!」 「はやくすっきりするよ!」 「ぱちゅもすっきりするの!」 排泄のための穴に管を挿入された痛みもすっかり忘れたのか、ゆちゅりー達は口々にそう言った。やっぱりゆっくりはゆっくりだね。 そう言い終えたゆっくりの口を、俺はすかさず再び閉じ、ガムテープで厳重に目張りをする。ゆっくりの下の世話をするのは嫌だからね。 そうこうしている内に、ピンク色の液体が管を勢いよく流れていく。おー、そのまま出るのか。俺の予想どうりじゃないか。 そして!行き着く先はッッッ!もちろんゆちゅりー達の口の中だああぁぁぁぁぁ!!!!! 「「「ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”」」」 苦しそうに目を白黒させて悶えるゆちゅりー達。うわ、すげー嫌そうな顔してる。てか、お前ら下手なところできれい好きなのかよ。ゴミ饅頭の癖に生意気な。 ま、俺も飲尿趣味なんてないから、ごめんこうむりたいけどな! さてさて、なぜ俺がこんなHENTAIじみたことをしたのか種明かしといこう。 ゆっくりは、常に同じ種類の餌を摂り続ける事によって自身の中身を変化させる。 だから、雑草だけを食べ続けたゆれいむの中身が粒餡から抹茶餡に変わっていたのだ。 今回の実験は、同じものを摂り続けたゆちゅりーの中身(生クリーム)が、別のもの(イチゴクリーム)に変わるかどうかを確認することが目的である。 しかし、イチゴなんてものはこの季節には売っていないし、例え手に入れることができたとしても高価なもの、ゆっくりごとき下等生物にやろうなんて気はさらさらない。 ならばどうしたらいいか。 ゆっくりは、過剰摂取した水分をそのままの形で排水する。そして、消化器官で吸収できる分はゆっくりの体内に吸収され、栄養となり消費される。 つまり、餌となる成分の含まれた水を過剰摂取させ、それの排出→摂取→吸収というサイクルを確立させれば、餌やりも特別いらず、かつ同じ種類の餌を続けて供給できる ことになるのである。 もちろん、ゆっくりに人権なんぞないわけで、こんなひどい仕打ちをしても問題はないわけで。 「さてと、このままションベンが出なくなるまで、君たちにはそのままでいてもらうよ!もちろん、キミの食事は自分のションベンだけだからね!嫌でも飲まなきゃ死んじゃ うから、頑張って飲み続けてね!それじゃ…たっぷりゆっくりしていってね!!」 そう言うと、俺はゆちゅりー達の入ったちょうきょうくんGのふたを閉めて南京錠で開かないように固定した。 ゆちゅりー達の憎しみと恨みと怒りが篭ったうめき声を聞きながら、俺はゆっくり専用拷問部屋をあとにした。もちろん、ドアにはきちんと鍵をかけてね! それから20日後、ようやくゆちゅりー達の水分排出が止まった。 そこから逆算すると、ゆちゅりーが1日に必要な水分の量は100ミリリットルとなる。大体コップ半分くらいだね。多いように見えるが、実際には食事からも水分を摂っている ため、水分単体で見るとそう多くはない数字だ。 うちのゆっくり回し車の参考になるなと思いながら、俺はゆっくり専用拷問部屋に入った。いくらか成長したのか少し窮屈そうにちょうきょうくんGに入っているゆちゅりー達。 「ゆっくりしていってね!」 開口一番そう声をかけたが、ゆちゅりー達は虚ろな目で明後日の方向を見ながらかすかな呻き声をもらすばかりだった。 「ありゃ、こわれちゃったか。でも、これからお亡くなりになってもらうんだし、どうでもいいか」 そう言うと、俺はちょうきょうくんGのふたを開けて、1匹目のゆちゅりーを取り出した。 丁寧にガムテープやら管やらをはずす。そして、手にしたぺティナイフでことさらゆっくりとした手つきで、帽子と髪ごと後頭部を切り開く。 生きたまま体を切り開かれる痛みに、ゆちゅりーの目が大きく見開かれるが、声は出ない。かすかな呻き声が出るだけ。 「おー、いい色に染まってるじゃないの。実験成功したじゃん」 ゆちゅりーの生クリームは、見事薄いピンク色に染まっており、甘いいい匂いを放っていた。 俺は、スプーンでそれを一口すくうと口に入れた。 口の中にイチゴの芳醇ないい香りと甘い味が広がる。 「どれどれ、他のはどうかなー?」 2匹目、3匹目のゆちゅりーも同じように切り開いて確かめてみる。 結論から言うと、2匹目3匹目のゆちゅりーも、1匹目と同じように中身がイチゴクリームに変化していた。 これで、ゆちゅりーも同じ餌を摂り続けることによって、中身が変化するということが証明できたわけである。 「よーし、忙しくなるぞー。とりあえずは、研究レポート持ち込んで上の連中を説得するか!」 そう言うと、俺はすっかり廃ゆっくりとなってしまったゆちゅりーたちをお盆に載せて部屋を出て行った。 それから数ヵ月後。 クリスマス商戦にあわせて、加工所から新しい商品が売り出された。 その名も「ゆちゅりーのゆっくりアイス」である。 ゆちゅりーの中に、ゆちゅりーのクリームをそのまま固めたアイスが詰まっているというこの商品。 それぞれのゆちゅりーの中に、異なった味のゆちゅりーアイスが詰まっているということもあり、大家族用夜パーティー用に売れたとか。 おしまい あとがき マイサンがおっきしてくれた勢いで書いてしまった人生初の投稿SS、楽しんでくれたならば幸いです。 粒餡が別の餡子に変わるのならば、生クリームも変わらないはずがない!と、単純な思考かつ短絡的なネタです。 おいしいですよね、アイス。暑いときにはぴったりですよ。私はかき氷も好きですがね! でわ、また気が向いたら投稿するやも知れません。そのときは生あったかい目で生あったかく見守ってやってください。 ご意見、ご感想などお待ちしております。 ゆっくり虐待スレ29 レス番号602の人 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/501.html
これはゆっくりいじめ系359 踏みにじられた花の勝手に書いた続きです。 読む前に踏みにじられた花をお読み下さい。 更に、初投稿なので拙い所もあるかと思いますが、楽しんでいただけたら幸いです。 めーりんが引き伸ばされ餓死した夜に、ある一匹のゆっくりふらんが死んだめーりんを見つけた。 最初は何か分からなかったが興味を引かれ近づくにつれ、見慣れた帽子や髪を見て慌てて近寄るが、既に死んでいためーりんにふらんは肩を落と し静かに泣く。伸ばされたお腹にゆっくりゆうかの死体があったが、ふらんにはどうでも良い事だった。 ふらん種にとってのめーりん種は母親に近い感情を持っている。 出会ったばかりの頃、めーりんはふらんを見るや齧られ投げられても、ニコニコして餌を取ってくれたり遊び相手になってくれる。 そんなめーりんにふらんも最初は疎んでいたが、自分を見る物は逃げ惑う者ばかりなのに変わらず側に居てくれるめーりんをふらんは家族に近い 感情で受け入れた。 それゆえに、ふらんはめーりんを襲うことは無い。それ所か子供が生まれたら自身が餌取りに出かける間、子供をめーりんに任せる位である。勿 論、子供を見てくれるめーりんの分のごはんも取らなければいけないが、安心して任せられるので苦にならない。 めーりんとふらんは実に良好な関係と言える。 そんな大好きなめーりんをこんな異常な殺し方をした犯人は許せないと、ふらんは泣き顔から一転憤怒の表情に変えて犯人を見つけ出して復讐す る事を決心する。 決心したは良いが犯人の検討がつかないふらんは困ったが、すぐそばの花畑でゆっくりの気配を感じそのゆっくりを捕獲する。 「ゆっくりわからないよー! ゆっくり離してねー!」 「うるさい! ゆっくり黙れ!!」 ふらんが聞くにはそのゆっくりはゆっくりちぇん家族で、子供が美味しいゆっくりスポットが有ると言うのでお腹が減って食べに来たと言う。 「おい!」 「ゆぅっ? 何っ?!」 ふらんは捕まえた親ちぇんをめーりんの所に連れてくる。子供達は親から助けたいのか逃げれば良いのに着いて来る。 「このめーりんをこんなにした奴を知らないか! 知っていたら殺さないでやる!!」 「ゆっくりわからないよー! ちぇんは今来たばかりだから何もわからないよー!!」 思わず睨む顔がきつくなる。手がかりを掴んだと思ったら何も知らないゆっくりだったからだ。今は潰す時間も惜しいので親ちぇんを捨てようと すると、周りで跳ねていた子ちぇんが大声を上げる。 「わっ、わかるよー! ちぇんはわかるよー!!」 「う?」 「ちぇんを此処に連れて来てくれたまりさ達がやっていたよー! 恐かったから近寄れ無かったよー!」 「そいつらが居る場所、分かる?」 「分かる、分かるよー! だからおねーちゃんお母さんを放してねー!」 手掛かりを掴んだと喜ぶふらんだが、親を助けたい為の出任せかもしれない。 「それじゃ、今からお前を掴んで空を飛ぶからそいつらの所に案内しろ!」 「ゆゆっ?!」 親ちぇんが抗議しようとするが掴む手を強めて黙らせる。 「ちゃんと案内出来たらお前達は殺さないと約束する。だから……頼む」 「ゆっ……」 親ちぇんも子ちぇんもふらんが命令からお願いに変わったのを聞いて、このめーりんがとても大事なものだと悟った。 「おねーちゃん、わかったよー! 案内するよー! ちぇんに任せてねー!!」 「……ありがとう」 ふらんはそっと親ちぇんを地面に下ろすと子ちぇんを両手で掴んで空に浮いた。 「凄いよー、お空を飛んでるみたいだよー!」 嬉しそうにはしゃぐちぇんに、みたいじゃなくほんとに飛んでるんだと言いたかったが案内を促す。 心配そうに見つめる親ちぇん家族を残し、ふらんは子ちぇんの案内の元犯人達へと急ぐ。 数分ばかり飛んだだろうか? ふらんは洞穴の前に居た。 子ちぇんが言うには此処だと言うが、確かな証拠が必要だ。勘違いで叩き潰しても良いが、本物の行方が掴めなくなっては困るからだ。 子ちぇんに静かにする様に言い含め地面に降ろし、洞穴の前で息を潜める。 洞穴のゆっくり達は餌をたんまり溜め込んでいる様で盛大に盛り上がっていた。恐らくあの花畑から持ち帰った物が殆どなのだろう。 声の様子から、中に居るのがゆっくりれいむ、ゆっくりまりさ、ゆっくりありす、ゆっくりぱちゅりーの四匹だと分かった。 「あのゆうかは馬鹿だよねー!」 「ほんとほんと、さっさとご飯を渡せば死なずに済んだのにね!」 「都会派ならご飯はお裾分けするのが常識なのにね!」 「むきゅむきゅ……」 ゆうか……? そういえばめーりんのお腹の上にゆっくりゆうかが居た気がする。そうか、あの花畑はゆっくりゆうかの物だったのか。 勝手な事を言う中の四匹に苛立ちを感じるが、ゆうかの事は自分とは関係ないと思い続きを聞こうとする。 「あんな最低のくずと仲良くしてるから死んじゃうんだよねー!」 「ほんとほんと、ゆっくり死んでー♪ ゆっくり伸ばされてー♪ そして~仲良く~ゆっくり死んでも一緒~♪」 「あの死んだ田舎物を伸ばしたくずの田舎物の上に落とすように指示したのはあなたでしょ? あなたのセンスはいつもながら冴えてるわ!」 「むっきゅきゅ♪」 関係無いと思っていたが大いに関係有った。めーりんとゆうかは仲良しだった。そしてこいつらに殺されたのだ。それが今の会話で全部分かった。 「いつもご飯を集めるしか脳が無いくずなのに、まりさを突き飛ばすんだもんね!」 「あれは許せなかったよ! 温厚なまりさも思わずカッとなっちゃったね!!」 「何が温厚なまりさよ~」 洞穴の中に楽しそうな笑い声が響く。それは入り口で潜むふらんにも伝わってくる。 こいつらを今すぐ殺してやりたい衝動に襲われるが、その前に約束を果たさなければならない。 見るもの触れるもの全てを噛み殺さんと歯を剥き出しにするふらんに、地面に居る子ちぇんは恐ろしさから小刻みに震えている。 ふらんは深呼吸をして自分を落ち着かせ、子ちぇんに精一杯の作り笑いを向け大事そうに両手で掴み花畑に戻る。 子ちぇんは笑顔を見た瞬間、気が抜けて思わず気絶しそうになった。 「「「ゆっくりおかえりー!!!」」」 花畑に降りたふらんを待っていたちぇん家族は待ちきれないとふらんに殺到する。 親ちぇん達の勢いに負けたふらんは尻餅を着くが、両手に持った子ちぇんを自分のお腹に乗っている親ちぇんの頭に返してやる。 「ただいまー! ちゃんと案内してきたよー!」 「無事帰って来てくれたんだねー! うれしいよー!」 親子の頬擦りに周りの子供達も加わり、静かだった花畑が賑やかになる。 「約束通りお前達は食べないよ、それじゃ!」 頬擦りを続けるちぇん親子達にそう告げるとふらんは飛び上がり洞穴に向かおうとするが、ふと思い立ち親ちぇんに声をかける。 「めーりんのからだは食べないでね、あとでこの花畑に埋めてあげるから」 そう言い残し、ふらんは返事を聞かずに飛び去る。 「ゆっ?! ゆっくり……わかったよー! ゆっくり任せてねー!」 その声はふらんに届かず闇夜に消えた。 ふらんは洞穴に向かいながらめーりんを殺した犯人達をどうやって殺してやるか考える。 『伸ばして殺されたのなら、伸ばして殺してやれば良い。』 そうだ、それで良い。自分がどんなに酷い事をやったのか思い知らせてやれば良いのだ。 ふらん達が洞穴の前にそっと降り立った時も、中ではまだ宴会を終わらず賑やかだった。 相手は四人でこちらは一人。負ける事は無いが逃がす事はしたくない。 なので作戦を考える事にした。 まず四つ身に分身する。 ふらん種は胴有り無しに関わらず、一時的に自分の分身を3つ作り出す事が出来る。 そして、まず一人が洞穴に押し入り一匹を捕まえて威嚇する。 他のゆっくり達は逃げ出すだろうから分身が待ち構えて捕まえる。仮に逃げ出さずに闘う姿勢を見せたら分身を呼んで中で捕まえてしまえば良い。 それぞれが一匹ずつ捕まえた後、痛めつけて動けなくしてから順番に引き伸ばして殺してやる。 決まってしまえば素早く行動するのみ、ふらんは分身を生み出し入り口に残し、自分だけ素早く飛び込み一番近くに居たれいむを捕まえ頭頂部に 頭突きをする。 「ゆっがぁっ?!」 余りの速さに呻き声だけ残し気絶するれいむ。 「ゆっ、何なんだぜ! れいむをはな……ふらんだー!」 「ふ、ふらん? いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「むきゅー! むきゅー!」 「うるさい! ゆっくり黙れ!!」 ふらんが三匹に怒鳴るとぱちゅりーはガクガク震え、ありすはまりさと捕まっているれいむをキョロキョロ見返すだけで逃げようとしない。まり さはふらんをじっと見つめ動かない。 ふらんは思わず評し抜けした。これなら外の分身を中に呼んで捕まえてしまおうかと、ふらんが考えた時である。 「まりさはゆっくり逃げるよ! 恐いふらんはれいむとありすとぱちゅりーを食べてね!!」 考え事をしたせいでまりさから視線が外れ、逃げるチャンスと考えたのかまりさが仲間を見捨てて外へ駆け出す。 「まりさひどいぃぃぃぃ!!」 「むっぎゅぅぅ!!」 置いていかれたぱちゅりーとありすがまりさを呼ぶが、まりさは構わず外に消える。 自分達も続こうとするが、目の前のふらんが恐いのか動けないで居る。 「びぎょうものぉーー!!」 「おいでがないでぇー!!」 「どんくさいありすやぱちゅりーはゆっくり食べられてね! まりさはゆっくりはやくにげぶぎゃっ!!」 だが、消えた瞬間まりさの悲鳴が洞穴に響く。 外に待たせた分身が捕まえたのだ。 ふらんは外に居る分身を全部洞穴の中に入る用に念じる。 まりさを抱えたふらんを先頭に残りのふらん達が洞穴に入ってくる。 「ゆっくり離してね! まりさだけでも助けてね!!」 「この裏切りまりさ! あなたなんか都会派じゃないわ!!」 「むきゅ~……」 一匹でも絶望的なのに三匹も来てはどうにもならぬとぱちゅりーは諦めるが、ありすは逃げたまりさを非難する事で忙しいのか現状を理解してい ない。 結局ありすはふらんに抱えられるまでまりさを非難していた。 全員を捕まえるのに成功したので、作戦通りまずは適当に痛めつけて自力で逃げられないようにする。 分身を含めた四人で同時に地面や壁に叩き付けて痛めつける。 死に易いぱちゅりーは手加減しないといけないのでふらん自身がやった。 「むぎゅぁっ! ぐがっ!!」 「いだっ!! だぁっ! ぎゃべっ!!」 「ぶぶぅ! ごがぁっ!!」 「ぶぎゅっ……、うぶぅ……」 叫ぶまりさ達とは対照的にふらん達は黙々と叩き付ける。 全員が動かなくなるのを確認したふらんは手近にいたありすから引き伸ばす。 ありすに含む所があったのではなく、ただ一番近かっただけである。。 「いだあああああぁぁぁぁぁぁ!!! だぶげでぇぇぇ!!!」 泣き叫ぶありすを分身たちと協力して引き伸ばす。 「だれっ、でもいっ、いがらだず――ぎぁっ!!」 限界が来たのか分身Aが持っている足の部分がブチンと千切れるが、中身が漏れ出す皮を再度掴ませさらに引き伸ばす。 「うぎぎぎぎぎぎぎぃぃぃぃぃ……がっ!」 ふらんが持つ頭の皮が破れたことでやっとありすは死ねた。 残ったまりさ達はありすの惨状を見て震えるが、その引き伸ばされた様子を見てぱちゅりーは何故自分達が襲われたかを理解した。 そうだ、これは先日めーりんにやった事と同じだ。 豊富な知識を誇るぱちゅりーはめーりん種とふらん種の関係を思い出し、何故自分達を襲われたのか理解した。 「むきゅ! ご、ごべんなざい、ごぜんなざい……」 「ゆっ、ごめんなさいだぜ! 謝るからまりさを許してほしいだぜ! この通りだぜ!」 一歩前に出て鼻声でふらんに謝るぱちゅりー。その様子を見てまりさも謝るふりをする。れいむは変わらず震えている。 ふらんは伸ばされたありすを踏み越え、次はぱちゅりーを掴み引っ張り出す。 「むぎゅー! ごべんなざい!! いやぁー、伸ばざないでー!!」 ぱちゅりーは尚も謝るが、洞穴の前で一部始終を聞いていたので当然ぱちゅりーも許すつもりは無い。 今回はただ引っ張るだけでは許さない。 ありすの時とは違い四人で引っ張らず分身だけを使い、三角になる様にゆっくり引っ張り皮が千切れない様に余裕を残して暫く待つ。 「むぎゅぅ~~~~~、だずげでぇぇ~~」 その後、伸びた皮が安定したのを確認するとふらんはぱちゅりーから帽子を取り上げ口に突っ込み、伸びた皮を下から蹴り上げる。 「ゆっくり死ね! ゆっくり死ね!! ゆっくり死ね!!! ゆっくり死ね!!!!」 「むぐっ! むぎゅっ! むぅ~~!! むごぉ~~~!!」 口を塞がれ伸ばした背中を蹴り上げる苦痛にうめき声を上げるが、構わず蹴り続け段々力を強くする。 蹴られる衝撃で余裕が有った皮も耐え切れずに千切れるが、ありすの時と同じように千切れた部分は捨てて分身に再度持ち上げさせる。 「ゆっくり死ね!!!!! ゆっくり死ね!!!!!! ゆっくり死ね!!!!!!! ゆっくり死んでしまえ!!!!!!!!」 「むぎぃ!! むぎゃぁ!! むびゅっ!! むぎゅぁ――!!!」 最後の蹴りでふらんの足がぱちゅりーの口から飛び出し、皮を蹴り破られて帽子と一緒に餡子を撒き散らかしながらぱちゅりーは死んだ。 残るはれいむとまりさだ。 ふらんは先にれいむを始末しようと近づく。今度はどんな伸ばし方で殺してやろうか? 「ゆっ、もう充分だぜ! まりさを助けてほしいんだぜ!! ころさないでほじぶっ!!」 媚びた笑みを浮かべるまりさを蹴り飛ばし残酷な笑みを浮かべながられいむに立つが、さっきまで震えていたれいむがピクリとも動いて無い事に 気付くふらん。 「うー?」 様子を伺うと余りのショックに白目を剥いて死んでいた。思いっきり蹴飛ばしてみたが まだこいつには伸ばして居ない。なのに死んでしまった! 「うがー!! 死ね死ね死ね!! ゆっくりせずに死ね!!」 既に死んでいたが構わない。 苦しまない相手を引き伸ばしても意味が無いとばかりに、れいむの髪飾りを掴み壁に叩き付けるが、それでも癇癪は治まらない。 髪の毛ごと引き千切れるほど叩き付けた頃には皮だけになっていた。 漸く落ち着いたふらんは荒れた呼吸を整え、最後の一匹のまりさを殺そうと洞穴を見渡すがまりさが居ない。 「う? 何処?」 れいむを潰すのに夢中になってる隙に逃げられてしまったようだ。 だが、あの痛めつけられた体ではそう遠くには逃げられまい。 ふらんは素早く外に飛び出し分身を使って四方を探すと、花畑とは反対の方向に飛ばした分身が川の側で水を飲むまりさを見つけた。 水を飲むまりさの背後に分身が降り立つ。 「ゆぐっ! ゆっくり?!」 物音に気付いて振り返るまりさが見たものは、今まさに自分を捕まえようとする分身の姿であった。 「ゆっ、ゆっくり来ないでね! まりさは川を降って逃げるよ!!」 まりさは帽子を川に放り、それに飛び乗る。 普段なら慎重に乗るが、今はそんな場合ではない。乗った直後は落ちそうになったが、すぐに安定させ分身から遠ざかる。 「ばかなふらんだね! まりさはゆっくり逃げるよ~。ゆ~ゆっゆ~♪」 水の勢いは急では無かったが、飛んで追いかけるのは難しい速さだった。 まりさは追って来るが距離を離される分身を見て安堵する。 すでに失った仲間の事は忘れ、はやくゆっくり出来る場所が無いかと考えていた。 そんなまりさの前にふらんが待ち構える。 「なんでぇぇぇぇーーーー!!」 分身から念を拾って駆けつけようとしたのだが、まりさが川を降ってる事を知って川下で待ち構えたのだ。 帽子の船に乗って降ってきたのは、両手を広げるだけで捕まえられるからふらんにとって実に都合が良かった。 「逃がさないよ! 最後のお前は絶対に!!」 「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」 暴れるまりさを洞穴に連れ戻し再度叩き付けて、こいつをどうしてやろうかと考えるふらん。 伸ばして殺すのはありすでやった。ぱちゅりーは伸ばして蹴り殺した。れいむは……残念だった。 それ以上の殺し方は……と考えた時、ふらんのお腹が鳴った。 そうだ、いつもやってるやり方をしよう。 「ゆぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」 ふらんは千切れないギリギリの所までまりさを引っ張り伸ばす。 伸ばしたまりさをかつてまりさ自身がめーりんにやった様に固定して戻れないようにする。 「これで、お前はもう、ずーーーっと、伸びたままだ」 「いやぁぁぁぁ、もどにもどじでぇぇぇぇ!!」 暫くして戻らない事を確認したふらんはまりさを持って空に飛び立つ。 まりさは降ろせ降ろせと煩いがそれを無視してふらん達は手頃な棒を探す。 数分探した末にやっと見つけたのは、『この森はゆっくり達の森です』と書かれた立て看板だった。裏にゆっくりんピースと小さく書かれている。 ふらんたちはまりさをその看板の突き出た棒の部分に刺す。 「ゆぎぃぃぃぃぃぃ!!」 その際、餡子が漏れないように刺した部分を棒にくっ付けるように揉んで固定する。 「ゆぎぃ! ゆぎゅ! ゆぐぅ! ゆがぁ!」 「そこでゆっくり死んでいけ!!」 「いやだぁぁ、まりざをだずげでぇぇーー!!」 「煩い、ゆっくり食べられて死ね!」 「だずげでぇーー! だずげでゅぁ!!」 ようやく全て終わった事が分かると、ふらんは泣き叫ぶまりさの頭を最後に蹴飛ばしその場を飛び立つ。 お腹が空いていたが、その前に花畑に戻る。 めーりんを野ざらしには出来ず、ご飯の前に花畑に埋めてやろうと思ったのだ。 花畑に戻ったふらんは花畑で動くゆっくりを見つけたので、先に腹ごなしを済ませようか考えた。 「うー……」 だが、まずはめーりんの埋葬が先である。顔をパンパンと叩いて気合を入れてめーりんの所に向かう。 だが、めーりんの居た場所に降り立ってみるが、めーりんの死体が見当たらない。更にゆうかの死体まで無い。 「う? なんで? どこどこ?」 「おねーちゃん、おかえり~! わかるよー! 全部終わったんだねー!」 慌てて探すふらんのもとに、あの案内してくれた子ちぇんが現われてめーりんはこちらだと言う。 意味が分からないふらんは子ちぇんに着いて行くと、親ちぇんが穴を掘ってめーりんを埋めようとしているではないか。 「うぅ? 何してるの?!」 「わかるよー、埋めるんだねー。ちぇんはわかってるよー!」 ふらんは解らない。ここに戻ってくる事が解っていたのなら食べてしまう自分からは逃げてしまえば良いのに。 「いみがわからないんだねー、ちぇんはふらんが約束守って子供を帰してくれたからお礼をしてるだけだよー! わかってねー!」 お礼も何も、自分がやれと強要した事なのに……。 ふらんはそう思うが、親ちぇんにとっては一家全員が食べられててもおかしくない所を、お願いを聞いただけで助かったのだからお礼は当然だと 思っている。 ふらんは未だ分らない顔をしていたが、これがちぇん種なんだと無理やり理解した。 ちぇんに感謝したふらんは、これからはちぇん種は食べないようにしようと思い、親ちぇんと一緒にめーりんを穴へと運んだ。 そして、残されたまりさは――。 看板に固定されてすぐは夜だった為近づくものが居なかったが、朝になり鳥達が目覚め虫達が活動しだすと共に身を削られ餡子が付着した看板だ けが残った。 「ゆっぐりだべないでぇぇぇぇぇ……」 fuku1450.txtさん、作品をお借りしました。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2090.html
オレ設定に注意 ぺにぺにネタ注意 ぺにぺに饅頭 虐待お兄さんは悩んでいた 昨日はゆっくり虐待、今日もゆっくり虐待、明日もゆっくり虐待 日常=ゆっくり虐待であるお兄さんは最近ゆっくりの虐待がマンネリ化している事に気づいてしまった お兄さんの虐待は中級者程度の代物だ そこまでになると赤ゆっくりであっても拷問染みた虐待を可能とし、人によってはドMのてんこすら虐待できる しかし心の奥から満たされる虐待をお兄さんは望んでいた (もっと…ゆっくりを虐め抜き、苦しめる方法はないか…) そんな考えをしつつも手に持つ子供ゆっくりを生かさず殺さずに虐待できるのは職人芸とも言うべきか ふと、ゆっくり製造マシーンである箱に入ったハゲ饅頭となったまりさとれいむが目に入る (そういえば奴らはぺにぺにを出すよな…) 饅頭であるゆっくりは交尾をする際に「ぺにぺに」と「まむまむ」呼ばれる生殖器を出すことがある 通常の交尾ならばすりすりとして「すっきりー」をすれば子供が生まれる しかしそれは植物型と呼ばれる繁殖であり、胎生型の子供を生むには「ぺにぺに」と「まむまむ」を使う必要がある 無論、快楽を求めてすりすりより「すっきりー」が出来る「ぺにぺに」「まむまむ」で植物型で子供を実らせるケースもある お兄さんは頭で電球が閃いたのか子供ゆっくりを握りつぶすと同時に外に出た 行き先はゆっくりの住まう山 これからの事を想像するとニヤリとするお兄さんは近所の子供に見られ気味悪がれた 山に入るお兄さんの持ち物は背中に背負う程の大きな籠だ 今回の虐待には少々ゆっくりの数が必要になる それも子供や赤ゆっくりではなく、「ぺにぺに」を生やせる成体サイズが欲しい お兄さんは山を登っていくと一匹のゆっくりを見つけた 黒髪に赤いリボンを付けたゆっくり。れいむである れいむは餌を集めているのか口の中にたくさんの食べ物をハムスターのように詰め込んでいる お兄さんは細く笑む 本来ゆっくりは餌となる草や花、虫などを見つけるとその場その場で食べてしまう しかし家族や群れなどのゆっくりは食料を集める習性があるらしい れいむが帰ろうとしてお兄さんはその後を気づかれないように尾行する 餌が体に入って重いのだろうか、なかなか進むまない。30分ほどしただろうか ゆっくりとしていたれいむは群れらしき集落についたのだ (ビンゴッ!家族じゃなくて群れなのがついてるな) もし家族だった場合、成体ゆっくりは最低1匹。最悪れいむしか成体を捕まえる事しか出来なかった 群れならば別だ 数多くの成体、もしくはそれに近いサイズがいるのでお兄さんの目的には十分の数が揃えられるのだ (ひい、ふぅ、みぃ…だいたい20匹ちょいか。あとは小さい奴だな) 成体サイズを確認するとお兄さんは隠れるのをやめて集落に姿を現す ゆっくり達は突然の人間がやってきたのに驚いた 「ゆ!にんげんさんがいるよ!ゆっくりしていってね!」 「おにいさん、ゆっくりできる?できたらゆっくりしようね!!」 「とつべつにゆっくりさせてあげるわ!ありがたくおもいなさい!」 「ゆっきゅりしちぇいってね!」 人間の怖さを知らないのか、それとも好奇心旺盛なのか 叩き潰したい衝動に駆られるもお兄さんは案内してくれたれいむを捕まえると籠に入れる 「ゆゆ!!おにいさんなにしてるの!ゆっくりだしてね!」 「そうだよ!れいむをだしてね!」 「ゆうかいなんだねー、わかるよー」 「おきゃぁちゃーん!」 「ゆっきゅりできにゃいおじちゃんをたおちゅよ!」 騒ぎ始める饅頭達に気にせずお兄さんは黙々と成体サイズのゆっくりを籠に入れられていく 子ゆっくりや赤ゆっくりが無謀にもお兄さんに攻撃しようとするが次々と踏み潰され、死んでいく 人間の干渉の無かったゆっくりプレイスは一人の虐待お兄さんによって壊されたのだ 20匹近いゆっくりを入れた籠はかなり重い 動かれると面倒なお兄さんは籠の中に睡眠スプレーを振掛ける するとさっきまで「ゆっくりだすんだぜ、じじい!」など「はやくだしてね、れいむのおねがいだよ!」だの 騒ぎ立てていたゆっくりはすやすやと夢の国に旅立った 「せーの…おも!?」 成体サイズになるとそれなりの重量になり、それが20匹もあるとさすがに重く感じるお兄さん それでもなんとか山から下りて家に付くとお兄さんはさっそく虐待用の道具を揃える まずはヤゴコロ印のビンに入ったゆっくり専用の媚薬の水を注射器に入れると籠から出して揃えたゆっくりに目を向ける 安らかな寝顔はいい夢を見ているのかとてもゆっくりとした顔をしている 虐待お兄さんは殺意の波動に目覚めながらもそれを押さえ、最初のありすに狙いをつける 「えーと、だいたいこのへんか…」 ありすの顎より少し上の部分を掴むと注射器を掴んだ皮に注入する すると寝ているありすの頬と瞑っている目が潤んできた するとどうだろうか お兄さんの掴んでいた皮はぷるぷると震えだすと少しずつ大きくなってく 上向きに聳え立つのは通常のゆっくりより大きい。人間の親指ほどのあるそれはゆっくりの生殖器である「ぺにぺに」であった 媚薬を直接ぺにぺにの部分に注入することで普通より大きい「ぺにぺに」にさせる事が出来る お兄さんは他のゆっくりにも丁寧に同じを事をしていく 5分もすると19匹のゆっくりが寝たままぺにぺにを露出している状態になった 「さて、次はと」 最後の一匹はお兄さんに「じじい」と発言したまりさ。彼女こそが今回のメインディッシュだ お兄さんはナイフを手に取ると露出されたゆっくりの「ぺにぺに」を根元から丁寧に切り取りだす 睡眠スプレーをしているゆっくり達はそれに気づかない なぜならお兄さんはその巧みの腕を使って痛みの無いように「ぺにぺに」を切り取っているのだ 伊達や酔狂でゆっくり虐待をしているわけではないのだ どうすればより苦しむのか どうすれば痛みを感じさせぬまま改造が出来るか 何年も続く虐待魂はわずか数分という速さでぺにぺにを切り取られたゆっくりの成れの果てしか残らなかった もう彼女は子供を作る事も生む事もできないだろう 「ぺにぺに」と「まむまむ」は二つで一つだ。「ぺにぺに」が使えなくては「まむまむ」も使えず、逆もまた然り しかもすりすりですら子供も作る事すらできなくなったのだ いらなくなった「ぺにぺに」のないゆっくりを窓から思いっきり投げ捨てる 「さあ、本題に移るぜ…」 19本のぺにぺにを皿に入れるとまりさの方に手をかけ始める 小さい円形状の形で皮を切り取るとそこに切り取った「ぺにぺに」を付け、小麦粉と水で補強する こうしないと最悪、ぺにぺにが壊死する危険性があるので念のためである 10分程時間が流れていただろうか 全てのぺにぺにを付け終えたお兄さんの顔はとても満足していた それは一つの芸術を完遂した男の姿であった 「ほら、起きろ」 お兄さんはまりさを叩き、目覚めさせようとする すると眠たそうなまりさはゆっくりと目を開ける 「ゆ!おじさん、ゆっくりしていってなんだぜ!」 どうやらお兄さんが誘拐したのは既に忘れているようである 素晴らしきかな、餡子脳 お兄さんは鏡を取り出すとまりさに突き出す 「ほら、これにまりさが映ってるよ。ゆっくり見てみなよ」 「ゆ?しかたないんだぜ。ゆっくりみるからあとでたべものをもってくるん…だ…ぜ?」 まりさは目を疑った 目の前にいるのは何だ? 体中からぺにぺにを生やした化け物 ゆっくりできない ゆっくりできない化け物だ 「ゆああぁぁぁぁぁぁぁ!おじさん、ここにばけものがいるんだぜ!ゆっくりできないんだぜ!」 「ナニを言ってるんだい。どう見てもまりさじゃないか」 「ちがうんだぜ!まりさはもっときゅーとではんさむなんだぜ!!こんなぺにぺにをいっぱい生やしたのとはちがうんだぜ!!」 まりさは必死に否定する こんなのが自分であるはずがない 体中からぺにぺにを生やしてるなんてゆっくりできない! 「いやいや、もっとゆっくり見てごらん。帽子とかで普通に自分だと判るだろ?お前はまりさだよ、ぺにぺにまりさ(笑)」 「ゆ゛があ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛?!!」 ゆっくりは帽子やリボンなどの飾りで判別する不思議なナマモノだ だからこそ判ってしまった 自分はまりさで、鏡を映るのもまりさで、「ぺにぺに」が生やしているのもまりさだと言う事に 「ゆ゛っぐり゛でき゛な゛い゛ん゛だぜぇ゛!?ま゛り゛ざを゛ばや゛ぐだずげる゛んだぜ!」 「んん?折角かっこよくなっているのにそれを戻すなんてとんでもない!今すぐ山に返してやるから他のゆっくりに自慢しような?」 ノリノリのお兄さんにもはや止める術はない ああ、この感じだ。これがゆっくりをゆっくりさせない虐待なんだ お兄さんは久しぶりに満たされていた まりさのゆっくりできていない狼狽っぷりと滑稽さに笑ってしまう そう、こんなに楽しいから虐待は止められない、止まらない! 「い゛や゛な゛ん゛だぜえ゛ぇ゛!ゆっぐり゛じだい゛ん゛だぜぇ゛!!」 「HAHAHAHA、そんなに喜んでくれて幸いだよ さぁ、山に逝こうか」 ぺにぺにまりさを山に連れて行くとお兄さんはマッハのスピードで置いていく 当然、無駄に「ぺにぺに」を生やしたまりさは十分に動けるはずなく、人間のお兄さんの走りに追いつく事ができない 思いつく限りの罵詈をお兄さんに言うが所詮負け犬の遠吠えに過ぎない とぼとぼと潰された群れのあるゆっくりプレイスに帰ろうとするが… 「ゆ!ゆっくりできないのがいるよ!」 「な゛に゛あ゛れ゛ぇ゛!?ぺにぺにのばけものだぁ!」 「わからないよー!なんなのあれー!」 道中の同属から凄まじい虐めにあってしまった 避けられ、石を投げられ、罵詈を言われる。まりさである事を証明しようとしても嘘吐き呼ばわりされてより虐められる やがて太陽が沈みかけ、ゆっくりは夜が近いからかぺにぺにまりさからすぐに離れる勢いで何処かに行ってしまう ボロボロになるまりさだったが「ぺにぺに」は未だに聳え立っているままである ヤゴコロ印の媚薬はそのまま使えば少量でも病弱なぱちゅりーですらレイパーありすに匹敵する程の性欲を促せる代物だ それを注射器一本丸々を一匹一匹の「ぺにぺに」に使っているため萎えるという文字はないのだ 「ま゛り゛ざあ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!そんなにぺにぺにをはやしてざぞっでる゛の゛ぉお゛ぉぉぉぉ゛!!」 「すっきりしたいのね!ま、まりさじゃなかったらすっきりしないんだからね!」 「そんなにぺにぺにをはやすなんていんらんなのね!たっぷりすっきりしまいしょうね!」 やってきたのはありすの群れ 目が色々と危ないそれは性欲のタガが外れたレイパーありす、ぺにぺにの匂いに嗅ぎついたそれはまりさを見つけ出してしまった 「うほぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!いっぱいたくさんすっきりしましょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 「こんなたくましいのをいっぱいはやすなんてさすがまりさね!ありすのあんこがフットーしそうだよぉぉぉぉぉぉぉ」 「い゛や゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁも゛っどゆ゛っぐりじだい゛ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」 まりさの叫びは闇の空に響いていく その後に残ったのは萎れた「ぺにぺに」を何十個もある黒ずみ枯れた茎をいくつも生やした饅頭であった (おわり) 今まで書いたもの のうかりんランド①、② このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2408.html
「ついに、ついに完成したぞ!」 薄暗い部屋の中、にとりが声を上げる。 「河童の技術力に夢美とちゆりの科学力。 永琳の薬学に理香子の魔力。 更には里香の設計も加わったこの逸品!!!」 カッ、とスポットライトがテーブルに当てられる。 「その名も、メガゆっくり!!!」 そこには何の変哲も無いゆっくりまりさの姿があった。 「…で、これのどこがめがとかぎがとか大層な名前のゆっくりなのよ」 その光景を見てあきれ返るのはここを嗅ぎつけてきた博麗の巫女。 「それはもう大変だったのよ、いくつもの異なったものを統合するなんて本来無理だもの」 「動力の確保だって問題だったし」 「そこは素敵な力が色々な奇跡を起こすほどに素敵にまとまったのよ」 「どんな方向からでも解明できないゆっくりの餡子がもたらした結果なのかもしれないぜ」 「外側の感触はゆっくりのままに、内部は頑丈さと機能満載で作成したのです」 「更には博麗大結界をネットワークにした位置特定機能も防水機能も完備してるんだよ」 「…危ない連中が集まったからどんな異変かと思ったら単なる暴走だったのね、やってられないわ」 さっさとその場を後にした赤白を尻目に、6人の識者(?)達は早速テストプレイを始めるのだった・・・ ここは人里から少し離れた平地。 辺りには草木はあまり生えていないのだが、これは夢美が事前にる~ことに草むしりをさせていたためである。 土壌は豊かであり、何かを育てるにはもってこいの場所だ。 ここに花を愛するゆっくり達を集め、その中にメガゆっくりも加える。 こうしてしまうと位置を特定しない限りはただのゆっくりにしかみえない。 「さて、皆に集まってもらったのは、ここでみんなにお花を育てて欲しいのよ」 集めたゆっくり達に説明を始める6人。 かくしてゆっくりゆうかを筆頭に花を愛でるゆっくり達とめがゆっくりの花畑作りが始まった。 ゆっくりめーりん、ゆっくりちるの、ゆっくりれいむ・・・ 群となるには少ないが家族となるには多いその数で、種を蒔き、水をやり、雑草を取り除く。 時々近くに通りがかるゆっくりは何をしているか聞くが、説明すると 「ゆゆ?おはなさんはかってにはえてくるんだよ?そんなこともしらないの?ばかなの?」 とゲラゲラ笑ってろくに取り合わない。 それでも花を愛でるゆっくり達は一生懸命水をやったり悪い虫を食べたり雑草を抜いたりして花を育てた。 集団に仲間意識がしっかりと根付いたころ、ついに花が咲きそうことに喜んだ矢先の事だった。 次の朝、花を愛でるゆっくり達の花壇は荒らされていた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 とてもいい笑顔を浮かべて花を食べるのは前まで花を愛でるゆっくり達をゲラゲラ笑っていたゆっくり達である。 「おはなさんがこんなにたくさんはえててよかったね!」 「とってもおいしかったね!またつぎのときにはいっぱいはえてるね!」 折角一生懸命育てて、あと少しでゆっくりした花を咲かせられると信じていたゆっくり達は愕然とした。 しっかり説明したのに取り合わず、いざあと少しという所で全ての頑張りをかっさらっていったゆっくり達。 去っていったそのものたちに怒りを覚えたのは言うまでも無いだろう。 「あらら、これは酷いわね・・・」 そこに現れたのは皆をここに連れてきた6人―幻想郷の識者(?)達であった。 「後一歩だったのに・・・残念だったわね」 「素敵なお花が見られなくて残念だわ」 花を愛でるゆっくり達は自分達の悲しみを分かってくれるこの6人に涙した。 「また、次は荒らされないように育てればいいのよ」 理香子がそう言い、その場のゆっくり達はそうだね、とお互いに頷きあった。 ・・・メガゆっくりであるまりさを除いて。 「まりさはみんなのがんばりをむだにするゆっくりがゆるせないよ、おはなをたべるゆっくりをこらしめたいよ」 勿論それはこの場に残っている誰もが思っていること。 しかし花壇や畑などを襲うゆっくりは数が多く、今回ここで花を蹂躙した数のゆっくりでさえこの場にいるゆっくりでは太刀打ちできないだろう。 それでもメガゆっくりまりさは諦め切れない。 その中には既に優しい心と戦う勇気が灯っていたのである。 「・・・そうだね、まりさ。悪いゆっくりを懲らしめたい?貴方なら悪いゆっくりをきっと懲らしめる事が出来るよ」 「ほんと!?」 にとりが優しく声を掛けるとメガまりさは目を輝かせる。 既にやる気満々のようだ。 「みんな、これからまりさは悪いゆっくりを懲らしめるために頑張る事を決めたわ。あなたたちはまりさが戻ってきた時に立派な花が咲いているようにここを守りなさい」 永琳の呼びかけにそれぞれがしっかりと頷いた。 「私達も時々ここに来てお手伝いしてもいいですか?」 「もちろんだよ!おねーさんたちもいっしょにはなをさかせようね!」 里香の申し出に元気を出して答えるゆうか。 「まりさ、かえってきたときにゆっくりしたおはながさいているようにしてるからね」 「うん、まりさはぜったいかえってくるよ。だかられいむ、まっていてね」 一方ではメガゆっくりまりさの旅立ちに別れを惜しむれいむ。 こうして、メガゆっくりは悪いゆっくりを倒すために立ち上がったのだ。 翌日、メガゆっくりの封印していた各種機能を開放させた後に簡単なレクチャーを行う。 「いいか?これからまりさはスーパーファイティンブゆっくり、その名もメガゆっくりとして悪いゆっくりと戦うんだぜ」 「まりさはすーぱーふぁいてぃんぐゆっくりのめがゆっくりなまりさなんだぜ!」 名前は・・・多分夢美が決めたのだろう、棒読み調でちゆりが名前を教える。 「私たちは貴方をここから手助けするわ」 「でもまりさはここからとおくにはなれるぜ、てだすけできるの?」 「貴方が何処にいるか分かるようにしたのです!」 「ゆっ、それならだいじょうぶだぜ!ゆっくりりかいしたぜ!」 記憶管理機能には問題はないようである。 次は武装チェック。 「後、貴方にいくつか力をあげたわ。まずはあの的に向かって口を空けなさい」 「ゆっくりあけるぜ!」 「次は息を思いっきり吐くようなイメージをしてみて」 「ゆっ!」 バスンッ メガゆっくりが見ていた的に穴が開く。 「これが貴方の力、メガバスターよ」 よく弾幕に使われる動きの早い米弾をメガまりさの意識通りに撃ち出せる機構。 メガゆっくりを作る際、2番目に苦労したものである。 「これで悪いゆっくりを懲らしめられるぜ!」 強い力を得た(元々着けていた機能であるが本人はそう思っている)メガゆっくりは熱い心を胸に抱き出撃していった。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!!」 早速一匹の野良れいむを見つけたメガまりさ。 「れいむにきくけど、れいむはおはなさんはすき?」 「もちろんすきだよ!!」 「おはなさんはゆっくりできるよね」 「ゆっ、おはなさんはとってもゆっくりできるよ!」 「とてもきれいで、みているとゆっくりできるよね!」 「ゆ、なにいってるの?おはなさんはたべものだよ?ばかなの?」 ―なんだ、おはながすきって、たべるほうがすきなんだ。 「れいむはわるいゆっくりだったんだね」 「ゆゆ?れいむはいいゆ―ゆぶっ!?」 メガバスターがれいむを直撃する。 そこには餡子の花が咲いた。 一瞬罪悪感のようなものが沸いたが― 「みんなをまもるためだぜ」 そう呟いて森の奥に進むのだった。 メガゆっくりが入った森のとある群は大騒ぎになった。 花を食べたゆっくりが爆発し、また花は食べ物だと答えたゆっくりもまた同じようになっていたからである。 「とてもつよいまりさがおそってくるよ!!!」 それが分かっただけで群は天地がひっくり返ったような状況に陥り、この群のリーダーである大れいむですら収集がつかなくなってしまった。 そして遂にその強いまりさ―メガゆっくりが、その姿を確認できるまでに迫っていたのである。 「ゆゆゆ、みんなでそのゆっくりにとつげきすればきっとつぶれるよ!!!」 「わ、わかったよ!!!」 「ゆけ、わがけんぞくたちー!!!」 真っ白になった頭でやっとこさ口に出せた命令を受け、群の面々が一塊のように突撃していった。 普通のゆっくりであれば押しつぶされて終わりである。 しかしメガゆっくりは連続してメガバスターを放ち、その塊の前方を怯ませる。 「ゆゆ、とつげきす―ゆぎゅ!?」 「ゆっくりおさないd―ゆぎゃん!?」 あれよあれよと押しつぶされ自滅する塊。 残ったゆっくりも打ち抜かれ、遂には大れいむのみが残った。 「よぐもみんなをごろじだなぁぁぁぁぁ!!!」 「・・・みんなはゆっくりできなかったんだぜ、だからしんだんだぜ」 「ぞんなごどないぃぃぃぃぃ!!!むでのびんなはゆっぐりじでだぁぁぁぁぁ!!!」 「はなをめでるこころもないくせにゆっくりできるとはおろかだぜ」 「おはなさんなんがどおでもいいぃぃぃぃぃ!!!おばえをごろずぅぅぅぅぅ!!!」 真っ直ぐ突進してくる大れいむ。 メガゆっくりはメガバスターを打ち出して当てるが、それでも大れいむの前進は止まらない。 「ずがまえだぁぁぁぁぁ!!!」 「ゆ!?ぐ!?」 がっちりとメガゆっくりを口に加えた大れいむ。 そのまま後ろに2回、ジャンプしてメガゆっくりを地面に叩きつける。 そして大きく跳躍すると― 「ぢねぇぇぇぇぇぇ!!!」 「ゆがぁ!?」 そのまま地面に叩きつけられ、メガまりさは8方向に光の弾を散らしながら砕けた。 「みんな、ゆっくりできないまりさはたおしたよ・・・てんごくでゆっくりまっててね・・・」 傷だらけになりながらも勝利を噛み締めた大れいむ。 「いまのがれいむのわざだったんだね」 おかしい。 大れいむは自分が聞いた声を疑った。 なぜならそれは、さっきまで戦っていた、しかも自分が殺したはずのメガゆっくりの声だったからだ。 そして振り向いた時、今度は自分の目を疑った。 砕け散ったはずのメガゆっくりの姿があったのだからだ。 「まりさのざんきは108まであるぜ!!!」 そう言うや否や、メガゆっくりは大れいむの一部を食いちぎり、飲み込と。 「げっとだぜ!」 帽子の色が赤になる。 ラーニング、他のゆっくりの特技を自分のものにする力。 これは実現させるのに一番手間が掛かった機能である。 「でいぶのおべべがぁぁぁぁぁぁ!!!!」 さっきまで勝ったと思っていた、いや、間違いなく勝っていたのに。 ありえない。ありえない。 れいむの脳内がぐにゃぁ~となる中、メガゆっくりは口に大れいむを加える。 「おかえしだぜ!」 先ほど大れいむが自身に行ったように、二回叩きつけられ、大きく空中を舞う。 「ひぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!」 恐怖に顔を引き攣らせる大れいむ。 そして。 「はいぱーぼっ!!!」 「ん゛ん゛ん゛ー!!!」 断末魔の声を上げ、大れいむは完全にその命を絶たれた。 これで分かった事がある。 「ゆっくりできない群とリーダーをたおさないと、みんなのために」 メガゆっくりの目はこれだけの返り餡を浴びてもなお、強く光り輝いていた。 戦いはまだ、始まったばかりだ。 かんぱーい!!! その頃、あの識者(?)6人は祝杯を挙げていた。 「バスターにラーニング、残機システムもちゃんと稼動したわね」 「一回ティウった時はどうなるかと思ったぜ」 システム班の夢美とちゆりは未成年のためジュースで乾杯しつつ。 「ゆっくりできる仲間と花を守る、という目標もしっかり覚えさせる事が出来たし」 「全部の性能がちゃんと発揮されていてよかったです!」 魔力班の理香子と設計班の里香は先に料理に手を付けながら。 「後は博士ポジションらしく素敵に指示を出せばいいんだね」 「私としては薬による色彩変化が不安だったけれどね、ちゃんと変わってよかったわ」 組立班のにとりと薬学班の永琳はお酒を片手に微笑みながら。 今回の成功を喜んでいた。 そう、これは数々の突飛した力を持つ暇な面々が起こした壮大なごっこあそびである。 最近ちょっとだけ幻想郷に入ったソフトをリアルに真似してみた、"MEGAMAN"ごっこというなの。 「しかし、メガゆっくりはどうやって復活したんだ?」 「内部が生きていれば周囲の餡子と皮を再利用して元の姿にもどるです」 「エコね」 「お花畑はどうする?」 「ちゃんとやることはやってあげましょ、花を愛でるゆっくりは貴重ですし」 「ま、何にせよこの素敵な出会いと実験の成功を祝いましょ」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あとがき 所謂”岩男”のパロです。 まぁ、幻想郷の面々ならこれ位できるのではないかな、と。 当方の面々はどちらかというと悪巧みが好きそうで機械とかに秀でてそうな方々を選びました。 今まで書いたもの 博麗神社にて。 炎のゆっくり ゆっくりを育てたら。 ありす育ての名まりさ 長生きドスの群 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1187.html
ある昼下がり 幻想郷の深い森の奥にある、木々の開けた小さな草原 その草原にゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙が二匹で寄り添っている ゆっくり霊夢の下腹部は大きく膨れあがっており、出産間近であることが伺える 「ゆ~♪ ゆ~♪」 ゆっくりと体を左右に揺らしながらゆっくり霊夢は歌を歌う 「ゆ~ゆ~♪」 「すごいおじょうず!れいむはおうたのてんさいだね!」 隣の魔理沙はその歌に大喜びである 「おうたがじょうずなれいむは、きっといいおかあさんになるね!」 魔理沙のほめ言葉に思わず照れながら微笑むゆっくり霊夢 なんとも仲睦まじいやりとりである そのまま夕暮れまでゆっくりすると、やがて二匹は巣へと戻っていった 「ゆ゙ぎぎ…!!」 その晩のこと、ゆっくり霊夢の陣痛がはじまった 「い、いたいよ…!ゆっくりできないよ…!!」 涙で顔を皺くちゃにして痛みを訴える霊夢 「ゆっ! れ、れいむ!ゆっくりしていってねっ!」 その声にゆっくり魔理沙はおろおろとする しかしゆっくり魔理沙には声をかけてあげることしかできない ゆっくり霊夢が陣痛を訴えてしばらくすると… プシッ 巣に小さな水音が響いた するとゆっくり霊夢の底部にある小さな穴、いわゆる産道からぬらぬらした透明な粘液が水溜り状に広がっていく 破水である 出産が開始されるのだ ゆっくり霊夢は体を後ろに傾けて壁にもたれかかると、荒い呼吸で出産を開始した 「ゆぎっ! ゆぎっ!」 顔を真っ赤にしながら必死にいきむゆっくり霊夢、その顔は汗で湿っており額中にびっしりと血管が浮き出ている その姿からは痛みの凄惨さが見て取れる 「いぎぎ…!ま、まりさぁ…!!」 「れいむ!がんばってね!げんきなあかちゃんをうんでね!」 ゆっくり魔理沙はゆっくり霊夢の傍で懸命に声援をかけつづける しばらくするとゆっくり霊夢の産道周辺がヒクヒクと痙攣しはじめる その痙攣にあわせて、普段は目に見えないゆっくりの膣孔が見えるようになる 膣孔からは、ゆっくり霊夢の呼吸にあわせて粘液が漏れ出している ゆっくり霊夢の膣孔が菊紋を描くのを確認すると、ゆっくり魔理沙はその小さな穴を舐めはじめる 舌で刺激することによって、出産を促すのである 溢れる粘液を舐め取るように、中の粘液を吸いだすように、ゆっくり魔理沙はゆっくり霊夢の底部に舌を這わす 「ひぃ゙~ッ!!ひぃ゙~ッ!!」 「がんばってね!がんばってね!」 痛みのあまり泣きながらいきむゆっくり霊夢 ゆっくり魔理沙はゆっくり霊夢の為に懸命に底部を舐め続けた やがてゆっくり霊夢の下腹部の膨らみは産道のほうに偏りはじめる 胎児が移動しているのだ それにつれ産道周辺がこんもりと膨らみはじめる 「んぃ゙ぎッ!!んぃ゙ぎッ!!」 髪を振り乱しながらさらに強くいきむゆっくり霊夢 するとぴったりと閉じていた産道がミチミチと音を立てて開いていく 「ん゙お゙お゙っ!!」 開いた産道の奥にはゆっくりの赤ちゃんの顔が見える 「れいむ!もうすこしだよぉぉ!!あかぢゃんもはやぐでてきでねぇぇっ!!」 応援しているゆっくり魔理沙の顔ももう涙でぐしゃぐしゃである 「あ゙がちゃッ…!!あ゙がちゃッ…!!」 満身創痍のゆっくり霊夢 ゆっくり霊夢は白目寸前の目つきで口を大きく開け、荒く呼吸しながらうわ言のように赤ちゃんの名を叫ぶ …と、すぐゆっくり霊夢の動きが止まった 凄まじい形相のまま固まったと思うと、プルプルと体を震わせはじめる すると ズポッ と赤ちゃんが飛び出してきた 地面にぶつかってコロコロと転がると、 「ゆっきゅりしていっちぇねぇ!」 力強い声でそう言った 「……れ゙」 「れ゙、れ゙いむ゙ゔゔ!あがぢゃんゔまれたよおおっ!!よぐがんばっだねええっ!!」 「ゆ゙っぐりじでいっでね゙ぇぇぇっ!!」 「びぇぇぇぇぇっ!!」 これ以上の無い歓喜である 二匹は号泣しながら新たな命の誕生を喜んだ 生まれたのはゆっくり霊夢の赤ちゃん まだ母親の体液で体がぬらぬらと光っているが、その姿はとても可愛らしく健康的である 好奇心旺盛に巣の周りをキョロキョロと見渡し、両親の姿を見つけると 「みゃみゃ、ぴゃぴゃ、ゆっくちちようね!」 と言って満面の笑みを浮かべてその場でピョンと飛び跳ねた ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙は赤ちゃんに寄り添ってほお擦りをする 赤ちゃんはそれをくすぐったそうにしながらも受け入れた だいすきなお父さんとお母さん、おいしいご飯に静かな森での幸せな生活… その目はきらきらと輝き、将来の希望に満ち溢れていた ──バキバキッ 「ゆ?」 「なんのおと?」 その時突然巣の中に大きな音が響いた ゆっくり一家は喜びの抱擁を中断し、部屋の周りを見回す すると… ──バキッ! ひときわ大きな音を立てたと思うと入り口の扉を突き破って何かが巣の中に飛び込んできた 人間の腕である ゆっくりの巣を見つけた人間が、ゆっくりを捕獲しようと巣の中に手を伸ばしてきたのだ 「ゆ゙!?ゆ゙ゔゔ!!?」 「な゙に゙ごれ゙ぇえッ!!?」 巣の中に突きこまれた腕はゆっくりを求めて巣の中を激しく動く 勿論突然の侵入者に動揺したゆっくり一家は、それが何なのか理解することができない 「み゙ゃみ゙ゃぁああああっ!!」 生まれたての赤ちゃん霊夢は突然の衝撃とあまりの恐怖に泣き叫びながら盛大に失禁する 幸い穴が深かったため寸手のところで人間の手がゆっくり一家に届くことは無かった それでも一杯に差し込まれた腕はゆっくりを探してバタバタと激しく動く ゆっくり一家は壁際に固まって、その腕から必死に遠ざかる ゆっくり霊夢もゆっくり魔理沙も何が起こっているのか理解できない ただ、我等の巣が何かに強襲されているということだけは理解できた 「ごわ゙い゙よ゙お゙お゙お゙っ!!!」 「あ、あかちゃんはかくれてねっ!」 「れいむもあかちゃんもまりさがまもるよ!」 ゆっくり魔理沙は家族を庇う様に前に出て、辺りの餌やら石やらをその腕に吹きつけはじめた 「びゃああッ!!ごわいよお!!ごわいよおおっ!!」 ゆっくり赤ちゃんは恐怖した ひたすら恐怖し続けた まともな思考など働く余地が無いほど震え上がり叫んだ 危機から身を守らねば 隠れるところを探さねば そうして赤ちゃん霊夢は隠れる場所を求め 先ほどまで自分が居た母親霊夢の産道にもぐりこんだ 「ゆ゙ゆ゙っ!?あかちゃん!なにしてるのっ!?」 今まで自分がずっと居た場所、一番信頼できる安全な場所 赤ちゃん霊夢が選んだのは母親の胎内だった 「ゆぐぐ!くるしいよ…!」 出産の影響もあり、ゆっくり霊夢の膣孔の皮は伸びきっていた為そこにもぐりこむのは難しく無かった それから間も無く、ゆっくり魔理沙の善戦あってか腕の主は捕獲を諦めて巣から去っていった しかし問題はそれで済まなかった 恐怖のあまり、赤ちゃん霊夢はゆっくり霊夢の産道にもぐりこんで出てこないのである 苦しむ母霊夢などお構いなしに、赤ちゃん霊夢は恐怖でガチガチと歯を鳴らしながら奥へ、さらに奥へと進んでいく 「ん゙ぃ゙ぃ゙!ん゙ぃ゙ぃ゙!」 「あかちゃん!もうだいじょうぶだからはやくでてきてね!」 ギリギリと歯軋りをしながら苦しさと痛みに耐えるゆっくり霊夢 ゆっくり魔理沙も必死に呼びかける 再び体積が増えた苦しさに、必死にひり出そうとしても赤ちゃん霊夢は抵抗して出てこない 再び赤ちゃんを包んだ膣孔は再度ぴったりとその口を閉じてしまっており その穴からはただただぬらぬらと透明な粘液を垂らすばかりである 「赤ちゃんでてきてぇーっ!!」 ゆっくり魔理沙はゆっくり霊夢の膣孔に口をつけて必死に吸い出そうとする 巣にはただただ淫猥に粘液の水溜りが広がっていくばかりであった 戻るゆっくり ~END~ 自分で書き込みした話をSSにしてみた 満足している。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4327.html
「ゆっ!ゆゆっ!?ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていっ・・・なんじだとおもってるの!?ばかなの!?」 「ばかなんだぜぇぇぇ!」 「わかるよぉぉぉ!ばかなんだねぇぇぇぇ!」 「ばきゃなのぉぉぉ?」 早朝3時、俺の朝は早い。 ここは人間の里から少し山を登ったところにあるゆっくりの群れ、 寝ぼけたゆっくりが早漏なゆっくりを披露したそばから 罵声を浴びせられるという微笑ましい光景をよそに 人間はゆっくり達に気づかれないよう静かに歩みを進めていた。 先日下見に行って目印をつけておいた巣には ゆっくりまりさと目的のゆっくりれいむがアホ面で「ゆぴぴ」と寝息を立てている。 人間はその頭から茎を生やした身重のれいむをそっと胸に抱く 「ゆぅゆぅ・・・おちびちゃん・・・それはうんうんだよ・・・ゆっくりできないよ・・・」 これから始まる新生活への期待と不安がれいむの寝言からも伺える。 「れいむはお母さんになるのだな」 人間はそう呟き、はにかむとれいむを起こさないよう注意深く巣を後にした。 一人残されたまりさ、仰向けで大口を開けて幸せそうな顔をしている。 暫くはもうそんな幸せな顔はできないだろう。今だけはゆっくりしていってね。 たどり着いた先は人間の里、ゴミ捨て場の横に聳え立つ電柱である。 時は一刻を争う。失敗は許されない。 人間はれいむを空中へ放り投げ、素早く壁を蹴り塀の上へ!そこから電柱へ飛び移り足場に足を絡める。 落ちてくるれいむをキャッチ!反動は膝のクッションで限りなく0へ! 起こしてしまえば全てか水泡に帰する。 人間はれいむを頭の上に乗せ、バランスを取りながら細心の注意を払い、電柱を昇って行く 揺れるれいむと頭から生えた茎、老朽化した電柱の足場はグラグラと揺れ、引っ張れば容易く抜けてしまいそうだ。 まだだ、落ちるのは事を成してから・・・!人間は一時間かけて電柱の頂上まで上り詰めた。 「・・・ゆっくりしていってね」 起こさないよう小さく呟くと電柱の頂上にそっとれいむを置いた。人間はそのまま足場から飛び 知らない人ん家の屋根に転がり落ち、瓦を撒き散らしながら下水に落ちてアバラが三本逝った。 「ゆっ!ゆゆ!ゆっくり起き・・・・どごな゛の゛ごご!!」 カラスの泣き声でゆっくりと目を覚ましたれいむは開口一番、誰もがこうなったら確実に言うだろう台詞を絶叫した。 どういうことなのか?自分は森の巣の中でゆっくりと眠りについた筈である。 確かにれいむは昔、親れいむに「おちびちゃんは寝相がわるいね!でもそんなところもゆっくりできるよ!」 等と言われた事がある。甘やかされて育てられた結果がこれだよ!寝相が悪いにも程があるでしょう? 「お゛っ!お゛がぁぁざぁぁん゛!」 思わず母の名を叫ぶれいむ、360度広がるパノラマワイドな光景に気が遠くなる。 まるで地面がれいむを呼んでいるかのように、体がゆらゆらと揺れる。吸い込まれる。 「じめんさん・・・!れいむをよばないでね!ゆっくりむこうへいってね!そしてみえないところでしんでね!」 誰も居ない地面に向かい呪いの言葉を吐くれいむ、カラスが「俺!?」みたいな顔をして鳴いたりしている。 そうだ、こんな時こそゆっくりだ!と「ゆっくり、ゆっくり」等と連呼して無理やり笑顔を作ってみるが 汗が滲み、涎は垂れ、目はキョロキョロと忙しなく動く、全然ゆっくりできない。できるわけがない。 「ゅ・・・」 そんな時、声が聞こえる。声の主はれいむの頭の上から伸びた茎からである。 「おちびちゃん!おちびちゃんの声がゆっくりきこえるよ!はやくおかあさんとゆっくりし・・・・」 無理である。器用にグルグルとその場を周り足場を探すが5回程回ったところで 電柱の上はれいむ一匹で定員オーバーである事に気が付いた。 いや、待て待て、もう少し回れば足場さんがゆっくり足場を増やしてくれるかもしれない。 もう少し回っ・・・ゆっくり!ゆっくり!落ち着け平常心 「ゆげぇ!?おちびちゃん!うまれないでね!まだまだそこでゆっくりしていってねっ!」 汗を垂れ流しながら茎の赤ゆっくりに笑顔でゆっくりだよ!ゆっくりだよ!と語りかけるれいむ。 茎から垂れ下がって目を閉じ笑顔を浮かべている赤れいむ3匹と赤まりさ2匹が若干いぶかしげな表情になった。 既に赤ゆっくり達には自我が目覚めていた。 茎から伝わってくる親れいむの喜怒哀楽の感情を感じることもできたし 隣にいる姉妹と簡単な意思の疎通も可能であった。 (おかちいね)・・・(産まれてこないでっていってるよ)・・・(なにやらゆっくりちてないね)・・・(おなきゃすいた) (ゆっくち待とうか?)・・・(れいみゅはとっとと産まれたいよ)・・・(おなきゃがすいたよ) (まりさが産まれればおきゃあさんはおのずとゆっくりできるのじぇ)・・・ (言うとおりゆっくり待つべきだよ)・・・(そんなことよりおうどんたべたい) (さっきからばきゃがひとりまじってるよ)・・・(ばきゃはだまっててね)・・・(ゆぎぃ!) (けんかはやめちぇね、おねぇちゃんがゆっくち産まれてみてくるよ)・・・ (おねぇちゃん!)・・・(ゆっくりきをつけちぇね)・・・(おうどんたべたい)・・・(ばきゃはだまっててね)(ゆぎぃ!) 先端の赤れいむがムズムズと動きはじめる。もみあげをピコピコと動かして茎から落ちようとしている。 それを見て目が飛び出さんばかりに焦る親れいむ 「どぼじでう゛ま゛れ゛でぐる゛の゛ぉぉぉ!?ゆ゛っぐり゛!ゆ゛っぐり゛だよ゛ぉぉぉ! 無駄だと分かっていても右に左にグルグルとその場を回り赤ゆっくりの着地ポイントを探す親れいむ、 そうこうしている内に長女赤れいむと繋がっていた茎は切れ、落下した。 産まれた喜びとこれから始まるゆっくり新生活に期待を膨らませ、それを全身で表現 「ゆっく」 ・・・・する間も無くどんどん親れいむと離れていく長女赤れいむ。地面さん遠すぎるでしょ? 一瞬見えた親れいむの顔はなにやらブサ・・・ゆっくりしていなかったような・・・?あれ・・・?にゃにこれ・・・? 眼下に広がる光景を見てゆっくりとした長女赤れいむの餡子脳にもようやく状況が飲み込めたらしく ホロリと一筋の涙をこぼし、残されたわずかな時間だけでもゆっくりしようと笑顔を作る。 「ちうまれちゃかったよ」 パチンと乾いた音を響かせ、地面の染みになった。 いつまで経っても聞こえてこない長女赤れいむの産声に茎の赤ゆっくりたちは不安を募らせていた。 (おねえちゃんゆっくりしすぎだよ)・・・(はやく声をききゃせてね)・・・(おそすぎりゅよ) (おそとはゆっくりできなかったんだよ)・・・(まりさはここでゆっくりちていくのじぇ)・・・(ゆっくりゆっくり) (はやくだれきゃ様子をみにいってね)・・・(かってなこといわないでね)・・・(うんうんするよ!)・・・(産まれてからにしてね) 茎から伝わってくる親れいむの焦りの感情、産声を上げない長女赤れいむ・・・ その二つの情報から導き出される答えは明白であった。産まれたらゆっくりできない。 誰ひとり長女赤れいむの後を追うものは名乗りをあげなかった。しかしここにはずっと居られないのもまた明白である。 自分の意思で茎を切らずとも、時が来れば自然に茎は切れる。それは時間の問題であった。 そして長女赤れいむが居なくなった為に一番先端になった赤まりさの茎がムズムズと動きはじめる。 (ゆんやぁぁ!まりさがうばれるのじぇ!?)・・・(おねえちゃんゆっくりしようね)・・・(ゆっくりいかないでね) (とっとといって様子をみてきちぇにぇ)・・・(しょんなこといわないでね)・・・(あすはわがみなんだじぇ) 次女赤まりさの茎が切れ、落下を始める。しかし親れいむは見ていた。 充血しきった目、瞬きもせずその時を待っていた。勝算はあった。舌を伸ばして絡め取る! 「ゆっくりうまれたかったのじぇ」 長女赤れいむと同じ台詞を呟き、奈落へ消えていく次女赤まりさ その2秒後、次女赤まりさが通った軌道に舌がビローンと伸びる。 「ゆっぐり゛ま゛に゛あ゛ま゛ぜん゛でじだ!!」 あまりにもゆっくりしすぎた反射神経、希望が滑り落ちてゆく、 成すすべも無くブサイクな顔で地面を覗き込む親れいむ。 「ゆゆっ!?」 潰れた餡子の跡はひとつ、長女赤れいむの物しか無い。 おかしい、今落ちた次女赤まりさの残骸が見当たらないのだ。 奇跡的に何処かに引っかかったのかと思い、身を乗り出し電柱の周りを見渡す親れいむ。 「ゆゆゆゆゆゆっ!・・・まるでおそらを・・・どん゛でる゛!め゛っ゛ぢゃ゛!どん゛でる゛!」 何故か上空から聞こえる次女赤まりさの叫び声、そして声を辿ると、羽ばたくカラスのくちばしの先っぽ そう、落ちる次女赤まりさをカラスが拾ったのである。 「ゆぅぅん!ありがちょぉぉ!まっくろふわふわさん!まりちゃをおきゃしゃんのところにおろすのじぇ!」 「カラスさん!おちびちゃんをゆっくりこっちに連れてきてね!」 そんなゆっくり達の呼びかけにカラスが答えるわけもなく地面に着地し、次女赤まりさを吐き捨てた。 「ゆべっ!ちがうのじぇ!おきゃーしゃんはあっちなのじぇぇぇぇ!ばきゃ!くろふわばきゃ!」 カラスに体当たりをする次女赤まりさ、カラスはそれを華麗にスルーし、 次女赤まりさの着地のタイミングにあわせてクチバシを振り下ろした。 「ちゃっちゃとまりさをちゅれてっ・・・・ぴゅぺ!?」 帽子を貫通し、脳天に大きな穴が開いた次女赤まりさ、まだ自分に何が起こったのかわからずキョトンとしている。 親れいむが電柱の上からボタボタと涙をこぼしている。 「ガラズざん゛!!やべでね!まりざはゆっぐりじだおぢびぢゃんだよ!!」 「なんきゃきゅうにきゃらだがおもくなっちゃのじぇ」 突然体がだるくなったのでお母さんの所へ行くのは少し休んでからにしようと思い よろよろと電柱の根元へ移動しようとする次女赤まりさ、そこに再びクチバシが振り落とされる 「ゆっくちやす・・・むべっ!・・・ばひゅ!・・・ゆっくっ!・・・にげっ!・・・わびゅ!」 数回クチバシに突き刺されグシャグシャになったところで 自分の始まったばかりの人生が早くも終わりを告げようとしている事に気がつく次女赤まりさ 「きゃわいい・・・まりちゃ・・・を・・・ゆっく・・・ち・・・ちゃ・・・ちぇ」 カラスは次女赤まりさをすくい上げるとゆっくりと租借した。 クチバシの隙間から時折見える次女赤まりさは徐々にミンチになっていった。 「ゆ゛っ・・・・ぐ・・・・ち」 帽子はもはや原型と留めず、髪は所々引きちぎれ、右目は大きく露出し、歯は殆どが欠けていた。 つい数秒前までの愛くるしい顔の面影はもはや無く、苦悶の形相を浮かべている。 カラスは租借をやめると上を向き、次女赤まりさを飲み込もうとクチバシと喉を小刻みに動かした。 「ゅ゛・・・ゅ゛・・・ゅ゛・・・」 ゆっくりとカラスの胃袋に収まる次女赤まりさ、カラスは次の獲物を求め飛び去っていった。 「どぼじでごん゛な゛ごどにぃぃ!」 涙を滲ませる親れいむ、しかしグッとそれを堪える。 ダメだ、泣いてる場合ではない、 死んでいったおちびちゃん達の為にも残りのおちびちゃん達を絶対に下に落としてはいけない。 どうすればいい?どうすれば・・・?ゆっくり、ゆっくり 焦れば焦るほど思考は空回りし、考えはまとまらない、万策尽きて天を仰ぐ親れいむ そこにはそんなゆっくり達の心情とは裏腹にゆっくりしているお日様さん、 それに凍った笑顔でゆらゆらと揺れる赤ゆっくり達・・・ 「お、おちびちゃん!」 今、気が付きました。 上を向く事により茎はしなり、赤ゆっくり達は親れいむの眼前に位置を変える。 こうすれば後は先程のように落ちて急に視界に入ってくる赤ゆっくりを ゆっくりとした舌でキャッチ等という無謀な賭けには出なくて済む。 上を向いてアホ面で舌を出していれば勝手に赤ゆっくりは舌に着地するのだ。 しかしこの体勢、顔だけのゆっくりには相当キツい、 人間で言えば直立姿勢から首を動かさず、腰を逆に曲げて天井を見続けているようなものだ。 「ゆ゛っく゛り゛し゛な゛い゛でうばれ゛でね゛!」 長女赤れいむに続き、次女赤まりさの産声も聞こえない。 茎から伝わってくる親れいむの焦りの感情は先程から変わらない。 にもかかわらず、今度は早く産まれろと言っている。 (おかちいね)・・・(産まれてもだいじょうぶ?)・・・(だれかいってきてね) (れいむはここでゆっくりするよ)・・・(ゆっくり産まれてもおきゃあしゃんはよろこぶよ) (おかあさんのいうことはきこうね、れいむはうまれるよ)・・・(おぉ、早計早計) (もうすこしだけゆっくりするよ)・・・(ゆっくりしようね)・・・(ゆっくりゆっくり) 疑心暗鬼に陥った赤ゆっくり達をなだめてすかして4時間半 実にゆっくりと粘った赤ゆっくりたち3匹は親れいむの舌の上に産まれ落ちた。 最後まで必死の形相で産まれまいと粘っていた末っ子赤まりさが、親れいむの舌の上にふにゅん!と降り立った。 「んんっ!・・・!ゆっくちうまれちゃよ!」 無事産まれた事を心から喜び、瞳をキラキラと輝かせ満面の笑みを浮かべる末っ子赤まりさ フルフルと体を震わせてかわいさアピールタイムがはじまる。 「ころころするまりちゃをみちぇちぇね!おきゃーしゃん!ゆっくりころが・・・・ゆげぇ!たけぇ!ここめっちゃたけぇ!?」 天使のような笑顔で舌の上を転がりかわいさをアピールしようとしたが 半回転もしない内に自分が今居るところに気が付いてオッサンのような顔になる末っ子赤まりさ。 他の姉妹たちもありえないゆっくりプレイスの場所に怯え身を寄せ合ってプルプルと震えている。 「おきゃーしゃん、ここはゆっくちできないよ、じめんさんにいこうね!」 「れいむはもっちょ、ひくいところがいいよー」 「これなんてぷれいなの?たかすぎるでちょ」 みゅーみゅーとそれぞれに遠まわしにさっさと低いところに連れて行けよこのバカ、と主張する赤ゆっくり達 困った顔で舌を限界まで伸ばして小刻みに震えている親れいむ 「れいむにもわからないんだよ、それよりおちびちゃんたちは早くれいむの頭の上にゆっくり移動してね!」 いつまでも舌の上に乗っていると、親れいむの唾液によって赤ゆっくり達は溶けてしまうだろう。 何だか頼りない親れいむの言葉に不安を募らせながら次々に親れいむの頭の上に移動する姉妹 舌の上よりも若干高い上に360度に広がる絶景に赤ゆっくり達は思い思いの面白い顔になる。 「ぴっぴみゅぅ!ゆっくちできないよぅ!」 「れいみゅはもっちょ、ひくいところがいいのぉぉぉ!」 「まりさはおにゃかがちゅいたよ!ゆっくちしないでごひゃんにちてね!」 ゆっくりの中では身体能力の高いまりさ種だからだろうか? 末っ子の赤まりさだけが、早々に高所に適応し、ごはんを求めだした。 他の姉妹も恐怖が優先され忘れていたが、まりさの言葉で産まれてから何も食べていない事に気が付く。 「おきゃーしゃん!おにゃかちゅいたよぅ!」 「ゆぴゅぅ!ごひゃんたべたゃいの!」 「ゆっくちちにゃいでごはんをちょうらいね!」 「ご、ごはん・・・でもこんな所にごはんなんて・・・ゆゆっ!そうだよ!」 親れいむは群れのゆっくりが出産した後、残った茎を食べさせていたのを思い出した。 「これがおちびちゃん達の一番最初のごはんだよ!お姉ちゃんから茎の先っぽさんへ行ってゆっくり食べてね!」 この状況では自分で茎を折り、与えることはできない かと言って根元から赤ゆっくり達が勝手に噛り付けば茎は食べる部分を大量に残したまま地面に落下してしまう。 それを防ぐ為に茎の先っぽから一人ずつ順番に食べる事を提案した。 「ゆっ!ゆぴぃ!茎さんの先へいくにょ!?・・・ゆゆゆ・・・!ゆっくちがんばるよ!」 三女赤れいむが動揺しながらも茎を渡っていく、 柳の木のような形状をした茎は普通の体勢では下り坂になり、赤ゆっくりが伝っていくにはとても危険である。 そこで親れいむは赤ゆっくり達を落とさないように注意しながらゆっくりと体勢を仰向けに変えた。 頭の上から移動し、横になった親れいむの顔面に乗る形になる赤ゆっくり達、 これで茎の先っぽは上の方へ向き、下りよりも若干安全であろう。 「ゆぅーせ!ゆぅーせ!ゆぅぅぅ!たきゃいよぅぅ!ゆっくちちたいよぅ!」 「ゆっ!ゆがっ!おちびちゃん!急いでゆっくり食べてね!」 背中に電柱が食い込み、地味に苦しむれいむ。 一方、必死に茎を伝う三女赤れいむ、細い茎の下には凄まじい光景が広がっている。 涙をポロポロとこぼし、落下の恐怖に怯えながらようやく先端にたどり着き、茎に噛り付く 「むーちゃ!むーちゃ!ゆぐっ!むちゃ!むちゃ!はふっ!はむっ!」 目をギュッと閉じ、ゆっくりにあるまじき早食いの後、 膨れたお腹を茎に押し付け嗚咽を漏らし、尻から親れいむの元に戻る三女赤れいむ。 よく租借しなかった為、ゆぷっ!ゆぷっ!と苦しそうにしている。 「・・・ゆっくちごちしょうしゃまでちた」 お通夜のような顔で親れいむに感謝の言葉を伝える三女赤れいむ、 そんな有様の三女赤れいむと茎を交互に見ながら四女赤れいむはひとり静かにしーしーを漏らした。 「がんばってね!おちびちゃん!食べないとゆっくりできなくなるよ!」 「はやくちてね!きゃわいいまりちゃはおにゃかぺこぺこだよ!」 「ゆべっ!おちびちゃん!そこで跳ねないでね!そこはお母さんの眼球だよ!」 親れいむのまぶたの上でぼいんぼいん!跳ねる末っ子赤まりさ、 そして顔面蒼白で満面の笑みを浮かべる親れいむ。めり込んだ電柱が薄っすらと顔に浮んでいる。 産まれてから何も食べていない赤ゆっくりはすぐに衰弱して茎に登る体力すら無くなってしまうだろう。 面白い姿勢を続けている親れいむの限界も近い。何気に一刻の猶予も無かった。 そして末っ子赤まりさは3匹のれいむ気持ちなどお構い無しにその場で飛び跳ね。四女赤れいむを急かす。 「ゆっ!ゆぐっ!ゆぐり!い゛できまちゅ!」 ヨロヨロと茎に乗り先っぽ目指して進む四女赤れいむ、三女が食べた分だけゴールは近いのだが 恐怖のあまりなめくじが這うよりそのスピードは遅く、目も虚ろで今にも落ちてしまいそうだった。 「ゆっ・・・ゆぅゆぅ・・・ゆぅー・・・せ・・・!ゆぅ・・・きょ・・・きょわいょぉぉぉ」 「ゆっ!おちびちゃん!無理しないでね!もうそこでいいからゆっくり食べて戻ってきてね!」 四女れいむの限界を察知した親れいむは茎の多少の損失は仕方なし、と食べるように促した。 「ごっ!ごべんなちゃい・・・!れいみゅはここでゆっくちたべるにぇ!」 もそもそと茎に噛り付く四女れいむ、初めて口にする食べ物の味、それが四女れいむの心を少しだけ落ち着かせた。 口の中に広がる甘さとほんの少しのすっぱさ、おいしい、しあわせ、ぽかぽかとした気分、そうか、これがゆっくりなのか 「むーちゃ・・・むーちゃ・・・しっ・・・しあわせー♪」 顔を綻ばせ産まれてはじめてのゆっくりに酔いしれる四女れいむ、 高くて辛くて苦しくて悲しかったけどこの気持ち・・・ゆっくりがあれば生きていける・・・! きっとこうやって日々ゆっくりを感じてれいむは生きていくのだろう。そう思った。叫ぼう、もう一度叫ぼう。 「しあわせぇー!」 「ちやわちぇー!」 後ろから四女れいむに負けじと劣らない幸せそうな声が聞こえる。 末っ子赤まりさの声だ。れいむの幸せそうな声を聞いてつられて幸せになってしまったんだろう。 この子はどこか他人を思いやらないゆっくりできない子だと思っていたがどうやらそれは間違・・・ 「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛な゛に゛じでる゛の゛お゛ぢびぢゃ゛ん゛!!」 「やめちぇね!ゆっくちたべるのをやめちぇねぇぇぇ!」 末っ子まりさは茎の根元に、はむっはふっはふっと噛り付いていた。 それを号泣しながら親れいむと三女れいむが見ている。 「ゆ・・・ゆゆ・・・ん?」 ふわっと体が軽くなる四女れいむ。足場が沈んでいく。 あぁ、まりさが食べたから茎さんが折れちゃったんだね・・・ゆっくちしないで理解したよ、 まりさはお腹が減ってたんだね。れいむがゆっくり待たせすぎたね。仕方ないよ。ゆんゆん。仕方ないよぅ。 「ぞん゛な゛わ゛げな゛い゛でち゛ょう゛!!」 クワッと形相を浮かべ叫ぶ四女れいむ、このばきゃは何故お母さんの言いつけを守らないでこんな事をするの? 馬鹿なの?死ぬの?ゆんゆん、このままだと死ぬのはれいむなんだね。絶対に許さないよ、このゲスまりさ 死ね!ゆっくり死ね!いや、このままだと死ぬのはれいむ、死にたくない、産まれてまだ何分? もっとゆっくりしたい、もっと、もっとゆっ 「ゆっくりしていってね!!!」 咄嗟に絶叫する四女れいむ、死に直面し様々な思いが交錯し紆余曲折、色々巡って出た言葉がこれだった。 「「「ゆっくりしていってね!」」」 思わず返答する3匹、全員もれなく満面の笑顔だった。 折れた茎と共に奈落へ消える四女れいむ、その直後、パチン!という乾いた音が鳴り響いた。 「ゆあああああ!おちびちゃんが!おちびちゃんがぁぁぁ!」 「ばきゃぁぁ!まりさのばきゃあああ!」 親れいむはおでこ方向に涙を流しながら叫んだ。 長時間のうつ伏せで餡子が頭によってしまい酷くブッサイクだ。 三女れいむは、落下の危険も顧みずまりさに体当たりを仕掛けようとにじり寄る。 末っ子赤まりさはクッチャクッチャと茎を噛み締めて「ちやわちぇー」と目を輝かせている。 「まりさはずっとまっちぇたんだよ!ゆっくりあやまるのはそっちにょほうだよ!ぴゅんぴゅん!」 ぷくぅ!と膨れ上がる末っ子まりさ 「ゆぴぃ!」 一番弱いはずの末っ子まりさが突如バンプアップし屈強な姿になった事に驚き ころんと尻餅をつく三女れいむ、ゆわわ、ゆわわと歯を鳴らし怯えている。 「やめてね!おちびちゃんを苛めないでね!おちびちゃん!」 頭の上で争う二匹をなだめる親れいむ。全ては自分の不注意のせいだ。 寝ている間にゆっくりこんな所に移動してしまい沢山の子供を失ってしまった。 こんな場所じゃなければゆっくりと教育できたのだ。末っ子赤まりさは悪い事をしたが それが悪い事と知らなかったのだ。ゆっくりと許し、ゆっくりと教育をすればいいのである。 それが死んだ四女れいむへのたむけにもなるだろう。 「喧嘩はやめてね!仲良くしようね!これからゆっくりと二人を教育するからね!ゆっくりしようね!」 目に涙を一杯に貯め、叫ぶ親れいむ。 その姿は子供に言っているというよりも自分に言い聞かせているようだった。 「ゆ・・・ゆゆぅ・・・!」 「うるちゃいよ!はやきゅかわりをもっちぇきてにぇ!」 従順な三女れいむは末っ子まりさを睨み付けながらもそれに従った。 決してまりさを許したわけではないが、喧嘩をしかけるような事はもうしないであろう。 そんな思いもしらずに末っ子赤まりさは限界まで食べれなかった事が不満らしく 親れいむの顔面に体を何度も叩きつけている。 そこへさっきとは別のカラスが親れいむの顔面の上にとまった。狭い、狭すぎる 途端に「ゆげぇ!?」と死にそうな顔になる赤ゆっくり達、親れいむも突然の来訪者に顔を強張らせる。 「ゆ、ゆっくりしていってね!」 「カァー」 「ゆっくりできないなら出て行ってね!」 「カァー」 「ゆっくり死ね!」 双眼鏡を下ろした男は口に手を添え、叫んだ 「ゆっくりと生き延びてね!れいむ!」 「喋らないでくださいね。肋骨が肺に刺さってますから死にますよ。」 「い゛だいいぃぃ!ちぇんちぇえぇぇ!お゛に゛い゛ざん゛をだすげでねぇぇ!」 担架で運ばれていく男、ゆっくりを危険な場所へ放置しその生き様をウオッチングすることに 人生をかけている男、男にとって今回のような怪我は日常茶飯事であった。 おしまい 前回書いた「ゆっくり見せしめ」で、予期せぬ設定スルーと 物理的に不可能な動作と不自然なくらい価値の安い蜂蜜があったことを深くお詫び申し上げま・・・ゆ゛っ!? このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/414.html
「ゆっくり避妊ありす」 市場で買い物を済ませ、荷物を持って家へと続く道をひた走る。 というのも、家には飼っているゆっくりれいむとゆっくりまりさが待っているのだ。 最初は「ここはれいむのおうちだよ」などと神経を逆撫でする言動にずいぶん苛立ったものだが、飴と鞭で うまくしつけてやれば、何とか飼えないこともない。 程度を加減して苛めれば、いい感じにストレス発散になるから、なかなか有益な生物だ。 家までもう少し、というところで僕はあるものを見つけた。 「ゆ!!ゆっくりしていってね!!」 僕を目にするや否や、本能に従ってお決まりの台詞を吐く。 そいつは、いわゆる“ゆっくりありす”だった。 金髪にヘアバンドが目印で、どちらかというと珍しい部類のゆっくりだ。 そいつはダンボールの中に入れられていて、うまくはまっていて自力では出ることができないらしい。 そして、そのダンボールには『拾ってください』と筆文字で書いてある。 どうやらこいつ、誰かに飼われていたが捨てられたらしいな。 「おにいさん!!ありすをゆっくりたすけてね!!そしたらとくべつにゆっくりしてあげてもいいよ!!」 この癇に障る喋り方も、きっと捨てられた原因のひとつだろう。 確かに、普通の人間の感覚ならこの言動はイラっとくる。人によっては殺意すら覚えるだろう。 だが、僕は違う。僕にとってゆっくりに対する殺意など存在しない。そこにあるのは、ただゆっくりを虐待 して得られる恍惚感だ。 「あぁわかった、助けてあげるよ」 「ゆ!!ありがとうね!!とかいはのありすが、とくべつにゆっくりしてあげるよ!!」 都会派気取りの台詞を聞き流し、僕は家に向かうのは止めて別の道へと進む。 こいつを飼ってやることに、異存はない。しかし、このまま連れて帰ることはできない。 なぜなら、ゆっくりありすは発情すると他のことには目もくれず、他のゆっくりと交尾を始めるからだ。 交尾って言い方は生易しいな。いわゆるレイプである。 レイプされたゆっくりは、成長が不十分であれば当然蔓を生やした後朽ち果ててしまう。 僕のかわいいれいむやまりさが、こんなクズゆっくりに殺されてたまるか。 ということで、僕は永遠亭の女医にゆっくりありすの不妊治療…ではなく避妊治療をお願いすることにした のだ。 治療はたったの5分で済んだ。 ありすの両頬に親指をねじ込んで、ぐいぐいこね回すだけ。 皮を突き破り、餡子に至った指の振動に、ありすは悲鳴を上げていた。 「ゆぎゃあああああああ!!!いだい、いだいよおおおぼぼぼぼぼぼぼ!!!」 その後、傷に何か特別な薬を塗ると、傷はたちまち塞がってしまい、 「ゆううううう、すっきりー!」 と、まるで交尾の直後のように清々しい表情を見せたゆっくりありす。 僕は受付のウサギに治療費を支払うと、ありすを抱えて今度こそ帰路についた。 「ゆ!!おにいさんのおうちで、ゆっくりしてあげるね!!ゆっくりかんしゃしてね!!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり(笑)」 適当に相槌を打つ。ゆっくりを飼うコツ、それはゆっくりの発言を真に受けず、ゆっくり受け流すことだ。 そうすることで、無駄なストレスを溜めずにゆっくりたちと長きに渡って付き合い、虐待することができる。 最近それができないやつが多くて困るよ。カルシウム足りないんじゃないのか?って思う。 いつもより45分遅れて、自宅に到着した。 玄関の扉を開けると、その音を聞いてかれいむとまりさがピョンピョン跳ねてくる。 「ゆゆっ!!おかえりなさい!!ゆっくりまってたよ!!」 「おなかすいたよ!!ゆっくりごはんもってきてね!!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり(笑)」 餌をねだって僕を見上げる二匹……視界に入るのは、僕が抱えているもう一匹のゆっくりだ。 「ゆゆっ!?そのこはだあれ?ゆっくりできるこ?」 「ゆっくりできないなら、まりさたちのおうちからでていってね!!」 顔が見えていないから、こいつが誰なのかわかっていないらしい。 僕はありすの顔が二匹に見えるように、向きを変えてやった。 その瞬間、二匹の顔色が変わる。 「ゆぎゅ!?ありす!?」 「ゆっくりでてってね!!ありすとはゆっくりできないよ!!」 ある程度成長してから捕まえた二匹だから、ゆっくりありすの危険性はよく知っているらしい。 同じゆっくりであるにも関わらず『ゆっくりできない』と拒否し始めた。 「大丈夫大丈夫、こいつとすっきりしても、死なないから」 「ゆ!?」 ありすと交尾をしたら、よほど成長したゆっくりでないかぎり朽ち果てて死んでしまう。 それが他種のゆっくりの常識だ。 だが、このありすは避妊治療を施したから、交尾をしても赤ちゃんはうまれないし、朽ちることもない。 僕はそう説明をしたのだが、ゆっくりありすがどれだけ危険か今までの人生(ゆっくり生)で学んできた二 匹は、なかなかそれを信じようとしない。 「だめだよ、ありすとはゆっくりできないよ!!ありすとゆっくりするとしんじゃうんだよ!!」 「そんなことないよ!!とかいはのありすが、とくべつにゆっくりさせてあげるね!!」 僕の腕から飛び降りたありすは、さっそくゆっくりれいむに引っ付く。 頬を摺り寄せるのは、交尾の始まりの合図だ。 振動を与えられて、頬を赤らめるれいむだが、生存本能のほうがまだ勝っているらしくありすを拒絶する。 「ゆ゛!!ゆっくりはなれてね!!ゆっくりどっかいってね!!」 「れいむうううううっぅぅぅぅ!!そんなおこったところもかわいいいい゛い゛い゛い゛!!!!」 一度スイッチの入ったありすは、どのゆっくりにも止められない。 れいむに圧し掛かって、交尾時特有の粘液を纏い、さらにはばら撒き始める。 おいおい、ここを掃除するの誰だと思ってるんだよ… 本来ならここでありすをブチまけている所だが、避妊の成果を見たいので放っておく。 「ゆゆっゆゆゆゆゆっゆゆゆゆ、やめでよお゛お゛お゛お゛お゛お゛!! れいむっ!!れいむじんじゃうよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!」 「おじしゃん!!れいむをたすけてあげt、ぐぎゃああああおあおあおあおあおあおあお!!!???」 「おじさんじゃなくて、おにいさんだ、と言ったら何度分かるんだ、この低脳饅頭が(笑)」 まりさをぐいぐい踏みつけるのもほどほどにして、ありすとれいむの交尾を観察する。 しばらくすると… 「ゆううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ、すっきりー♪」 「あ…がぅ…ゆぎゅ……」 満足げなありすとは対照的に、満身創痍のれいむ。 通常なら、れいむはこの後朽ち果てると同時に新たな生命を生み出すはずなのだが… 肝心の蔓が生えてこない。ありすの方も、不思議がっている。そして… 「ぎゅ……ゆ…ゆ?…………すっきりー♪」 あろうことか、れいむの方まですっきりしてしまった。 子供はできない、朽ち果てることもない…どうやら、永遠亭の女医の避妊治療は成功らしい。 が、今度はありすの方が不満そうだ。今までとは勝手が違うから…ではなく、生まれてきた子供も犯すつも りだったらしい。 改めて考えると、とんでもない性欲魔人だな。 とにかく、これでれいむやまりさが死んでしまう心配はないから、安心して3匹まとめて飼えるな。 あれから2週間。虐待しつつ生かしつつ、僕のゆっくりライフに変化はない。 変化があるとすれば、それは3匹のゆっくりにとってだろう。 最初、交尾しても朽ち果てないことに、れいむとまりさは喜んでいた。 一方ありすは、交尾しても相手が赤ちゃんを生み出さないことを不思議がっていた。 「ゆ?どうしてありすのあかちゃんができないの!?」 そのせいか、ありすが一方的に交尾を始めることが多くなっていった。 やはり赤ちゃんができてこその交尾なのだろう。 「まままままりさあああああ!!いっしょにあぎゃちゃんづぐろうねええええええ!!!!」 「いぎゃがががががががやめでええええええええ、すっきりー♪」 それでも、相手がすっきりするだけで、赤ちゃんはできない。 自分もすっきりしているからいいのだが、なんとなく満足できないゆっくりありす。 3日もすると、その異変はありすの精神をゆっくり蝕み始める。 「どおじてええええええ!!??どおじてありずのあがちゃんできないのおおお!!??」 交尾の最中も、ありすの声は快感を伴っておらず、どちらかというと必死に子孫を残そうと頑張っているよ うに見えた。 でも、どんなに頑張っても交尾相手がすっきりするだけ、自分がすっきりするだけ。 どんなに交尾を重ねようとも、相手の頭から蔓が生えることはない。赤ちゃんができることはない。 「どおじでえええええ!!!あがぢゃんづぐりだいよおおおおお!!!!!」 数十回の交尾の末、疲れ果てたありすは部屋の隅っこでひとり喚き始めた。 すっきりはできても、本能として『子孫を残す』という点での充実が得られないからだろう。 しかし『すっきりー♪』と交尾の余韻に浸るれいむとまりさは、そんなのお構いなしである。 9日目。ありすにとっての交尾の目的は“すっきりすること”から“あかちゃんをつくること”に完全に置 き換わっていた。 「ゆぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅあがじゃんんんんんありずのあがぢゃんんんん!!!!」 「ゆふふふふふうふんほおおおおおおおおおおおおおお!!!すっきりー♪」 それでも、相手はすっきりするだけ。そのうち、ありすは自分がまったくすっきりできていないことに気づ いた。 赤ちゃんができない。自分もすっきりできない。そんな交尾に何の意味があるのか。 そこまで考えて、人間並みの知能があれば交尾をすることを止めるのだが、そこはやはりゆっくり。 交尾を止めることをせず、自分が満足するまで交尾を重ねることになる。 「あががががががあがぢゃんんんん!!!!ありずのあがぢゃんんんんんんっがおおおおおおあああ!!」 「ゆううううううううすっきりー♪んああああっほほほほほほほほすっきりー♪」 「いぎゃああああああああどおじでええええあがぢゃんできないのほおおお!! どぼじでずっぎっりできないのぼぼぼぼおおおおおおお!!!!!!?????」 交尾を終えるたびに、満足げに去っていくれいむとまりさ。 れいむとまりさは、自分の愛を正面から受け止めてくれている。ありすはそう思っている。 でも、ありすは全然満足できない。赤ちゃんができない。すっきりできない。 どうして?どうして赤ちゃんができないの?ちゃんとすっきりできるようにしてるのに。 どうして?どうしてすっきりできないの?今まではちゃんとすっきりできたのに。 どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? 交尾のたびにすっきりよりも遥かに苦痛が上回る。 交尾のたびに流す涙で、頬の皮はすでにくしゃくしゃだ。 交尾のたびに、満足して去っていくれいむたち。 自分はいったいなんなのだろう。 れいむとまりさをすっきりさせたくて、こんなことをしてるんじゃないのに。 相手のことはどうでもよくて、自分さえすっきりできて、相手から赤ちゃんが生まれればそれでいいのに。 どうして“それ”ができないの?今まで簡単にできた“それ”がどうしてできないの? どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? そんな疑問と、すっきりできないお預け感が、ありすの精神をえぐり続ける。 14日目。ありすに劇的な変化が訪れる。 「ゆぎゃ嗚呼ああ☆あべおっろ♪あおおああ$おおあありいり!!???」 「んほほほほおおおおおおおお!!!すっきりー♪」 声にならない叫びを上げて、れいむたちをレイプするありす。 いつもどおり、すっきりー♪な結果に至るだろうと思っているれいむたちは、その身をありすに任せる。 実際、れいむたちはすっきりするだけで、朽ちることはまったくない。 永遠亭の女医の避妊治療は、恐ろしいまでに完璧だった。 やはりダメだ。すっきりできないし、赤ちゃんもできない。 気が狂いそうになりながら…いや、既に狂ってしまったありすは、立て続けにれいむたちを犯し続ける。 この頃になると、もう一匹ずつ犯すのが面倒になって、3Pというマニアックなプレイが主なものとなってい た。 やはりダメだ。 「どおじでええええええええええええ!!!???」 どんなにあがいても、赤ちゃんができない。 「どおじでありずのあがぢゃんができないのおおおおおおおおおおおおお!!??」 どんなにあがいても、すっきりできない。 「ずっぎりできないのいやあああなのおおおおあああにいいいいいい!!??」 すっきりしようとすればするほど、すっきりできない悶々とした気持ちだけが蓄積していく。 ありすは、限界に達しようとしていた。そして… ブチッ! ありすの中から、何かが切れる音が聞こえた。 「ん頬青ああおあえrbなえt@あ@tbな@てんb@おあえtgじゃ!!!」 ありすが、壊れた。 中身のカスタードクリームを吐き出すことはしないが、涙・涎・粘液等など、ゆっくりが体の構造上出すこ とのできる、ありとあらゆる体液をブチまけながら、出鱈目に辺りを飛び跳ねている。 おいおい、ここを掃除するの誰だと思ってるんだよ… 本来ならここでありすをブチまけている所だが、もっと観察したいので放っておく。 「ゆ!?ありす!!ゆっくりいていってね!!」 「んびゃえおt8913ろじゃtbt-あ0あぽあ11111」 さすがに心配になったれいむたちの呼びかけにも、ありすは反応を示さない。 これは…完全に逝ったな。そう思ってありすを取り上げようとするが、その前にれいむたちがそれを阻んだ。 「おにいさん!!ゆっくりまってね!!!!」 「これからまりさたちが、ありすといっしょにすっきりするからね!!」 あぁ、そういうことね。 れいむたちにとって、ありすは“すっきりする”ための道具と化していたのだ。 どんなに交尾を重ねても朽ちない、赤ちゃんができない。 そうとなれば、あとはすっきりするための交尾を重ねるだけ。 人間で言えば“セフレ”のようなものだ。 でも、れいむたちはありすが今までまったくすっきりできなかったことに、気づいていないのだろうか? 「んんんほほほほほほおおおおおおおお、すっきりー♪」 「あががががががんぎょおおおおおおおおおおおお、すっきりー♪」 早々にフィニッシュする二匹。そして、次のありすの絶叫に、僕は自分の耳を疑った。 「和えが得荻は@絵t@q034うtq90う4t09q@0ぴっ………すっきりー♪」 今…何といった?すっきりって言ったのか? 確かに言った。ここ2週間すっきりできなかったありすが、“すっきりー♪”と言ったのだ。 次の瞬間、さらに驚くべき現象を僕は目にすることになる。 ありすの頭から、蔓が数本生えてきたのだ。 次々と実がなっていき、それは小さな小さなゆっくりの姿へと変わっていく。 そうか、やっと理解できた。れいむやまりさが赤ちゃんを作る代わりに、ありすが赤ちゃんを作ったのだ。 すっきりできない原因を排除したことで、やっとすっきりすることができたありす。 その満足そうな表情ときたら、今にも天に昇っていきそうなものだった。 だがおかしい、永遠亭の女医の避妊治療は完璧のはず。 これで赤ちゃんが生まれては、避妊治療の意味がない。 そう思った僕だったが、次のありすの行動を見て安心する。 意識を取り戻したありすは、再び発狂して辺りを飛び跳ね始める。 その衝撃で蔓はすべて切断され、赤ちゃんゆっくりは成長過程で切り離されてしまったのだ。 まだ緑色の、未熟児……これでは、「ゆっくりちていってにぇ!」などとかわいい声を発することもできな いだろう。 一方のありすは、と言うと… 「亜rht34hpつぷはいうhrぎうあg費4おあrぎおあrぎいありおおいあろいj!!!!」 一度キレてしまった“モノ”は元に戻らないらしい。 ありすは二度と“とかいは”の知性を取り戻すことはなく… 「ゆぎゅ……ゆっ………ゆっ……ふっ……」 時折、視界に入ったり音が聞こえたときだけ、ぴくっと反応するだけの…物言わぬゆっくりとなった。 れいむとまりさは、ありすのことなどすっかり忘れて別の部屋で遊んでいる。 毎日死なない程度に虐待してやり恐怖を植えつけてあるから、物を壊すことはないだろう。 「ゆ………ゆ………」 そこらへんの雑草を口に突っ込むと、反射的に咀嚼を始めるありす。 2週間前の、都会派気取りのありすの面影は……どこにもない。 …でも。 2週間まったくすっきりできなかったありすにとって、これこそが最高のすっきりなのかもしれない… あとがき 虐待スレ9の551あたりを読んで、勢いで書いてみたよ!! 酒の勢いって怖いね!! これを入れて5作ぐらい書いたけど、全部酒の勢いで書いたよ!! それじゃみんな、すっきりしていってね!! 作:避妊ありすの人